映画のクリエィティブ面でのサポートでポール・スミスが参加しているそうで、今回、プロのフォトグラファーのジャック・イングリッシュと主演のゲイリー・オールドマン撮影の写真が展示されることとなったそうです。
「写真展に来ました」と告げると、店員さんが「映画をご覧になって興味をもたれたのですか?」と、すぐに会場である2階に案内してくれました。私が行った時は、誰もいなくて、一人でじっくりと堪能いたしました。
写真は大半がモノクロで、カラーは1枚だったかしら。モノクロというのが、なんとも映画で描かれている世界観をよくかもし出していると感じました。撮影前のスタッフやキャストの様子や、記念撮影のように並んで撮った写真など、現場にいないと取れないお宝写真です。それにしても、撮影がオフの時であっても、絵になる人たちなわけです。
イギリス人のスーツ姿というのは、なんとも似合いますね。見目麗しい男でも、醜男でも、若くても、老いていても、太っていても、痩せていても、背が高くても、低くても・・・。不思議といい感じです。男性の衣服はバリエーションが少ない分、フォルムや品質の良さが肝心です。そういう意味でも、映画に出てくる男たちのスーツ姿はかっこいい。ジム・プリドーのアウトドア風もすごく似合っていてかっこよかったですね。
写真では、作者のジョン・ル・カレの姿も映っています。結構な高齢です。ル・カレは若い頃、結構なグッド・ルッキングだったとお見受けします。昔購入した本に作者の写真が載っていて、40代だか50代だかのル・カレの写真があったのですが、中々見栄えのいい写真でした。
「スマイリー三部作」の好きな方、映画はイマイチと思った方も、写真展でのスーツ姿の彼らは素敵ですよ。
ポール・スミス丸の内。
「裏切りのサーカス」写真展開催中のお知らせがショウ・ウィンドウに出ています。