「熱狂の日」3日目。
今年の最後の公演に行きました。21:00~22:00のホールAでのコンサートです。
曲目は、
チャイコフスキー イタリア奇想曲 op.45
1. Maestoso
2. Adagio sostenuto
3. Allegro scherzando
まず、ウラル・フィルの「イタリア奇想曲」で始まりました。その後ろに男女合わせて60名くらいのカペル・サンクトペテルブルクが控えていて、ステージ上、結構な大人数です。先日、カペル・サンクトペテルブルクの公演を見て、ちょっと不安だったのですが、この日は良かった。「だったん人の踊り」、良かったです。オーケストラとやる方が、映えるのかもしれませんね。
「イタリア奇想曲」も「だったん人の踊り」も知っている曲でした。曲は知っているのに、作曲者が誰で、なんと言うタイトルなのかも知りませんでした。今回結構そういう曲があって、かなり驚きました。「だったん人の踊り」は何かのCMで使っていたような。生薬系のものだったのでは、と思います。そのくらい、出だしのところはしみじみとしている曲です。歌詞がついても、なんかいい。これは一度きちんと「イーゴリ公」を見なくては、と思いました。
さて、本当の最後の曲は、ベレゾフスキーによる「ピアノ協奏曲第2番 ハ短調」でした。この人の弾くラフマニノフは、やっぱり良い。最初から圧巻でした。今回、あまり知らない作曲家が多かったので、ナクソス・ジャパンで予習したものもありまして、その音源よりずっと巧いと思います。音が違う。
会場が大いに沸きました。拍手が終わらず、アンコールに Allegro scherzando の途中からやりまして、またしても大喝采。スタンディング・オベーションでした。この音楽祭を締めくくるのにぴったりの公演だったと思います。会場に居た聴衆の気持ちが一つになったような大喝采でした。
本当に聞き応えがあって、よかっです。今回の音楽祭は発見が多い音楽祭となりました。ロシア音楽恐るべし。今まであまり聞いてこなかったのが悔やまれます。そして、意識していなくても自然にCMやBGMなどで耳には入ってきていたという点にも驚きました。今年の「熱狂の日」は、私的には充実した音楽祭でした。そして、期間中熱に浮かされたようで、まさに「熱狂の日」を送ることとなりました。
あぁ、また来年まで、一年後を楽しみに待つ日々の始まりです。