ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

幽霊図・妖怪画を見て涼もうと河鍋暁斎記念美術館再訪

今年の夏は「怪談」で涼もうキャンペーン中の私。
 
今日は異様に暑い中、とぼとぼと歩いて市内にある河鍋暁斎記念美術館を再訪いたしました。暁斎と言えば妖怪画。ちょいと涼みに行ってみようという趣向です。
 
現在「幽霊図・妖怪画~異型のものたち~」展というのを開催中です。ついでに特別展で「第26回かえる展」というのもやっていました。
 
「幽霊図・妖怪画~異型のものたち~」展では、かなり珍しい絵を見ました。人間が亡くなってから朽ちていく姿を段階をおって描いたもので、亡くなった後、野ざらしにされている死体の身体が膨張したり、オオカミや烏に食べられたりして、最後は骨だけになっていく姿が描かれているのですが、長い巻物で展示されている部分は2箇所くらい。でもこんなの描いたの見たことがないので、ちょっと驚きました。死後膨張って・・・。ついでにこの絵の小野小町バージョンも反対側のガラスケースに展示されていて、こちらは最後はあの世に上がった美しい姿で描かれているらしいのですが、展示されている部分はやはり膨張しているところでした。
 
行灯の向こうに佇む幽霊の絵があって、娘で画家の暁翠が描いた同じ絵と共演しています。暁斎の方が幽霊らしいです。暁翠の方は人間ぽいというか死にそうな人という感じ。同じ絵なのに描く人によって微妙に違うものですね。
 
第一展示室では幽霊画と共に骸骨の絵が色々展示されていて、これは怖いというよりかなりユーモラスです。骸骨が首の後ろに綱を渡した綱引きをしていたり、かしこまって茶の湯の席についていたり、酔っ払っていたり、色々な姿を見せてくれます。
 
第二展示室では妖怪画が見られますが、こちらも怖いというよりは面白い。見ていて楽しくなってしまい、ゾッと寒くなるということはありません。色々なつくも神を描いたものや化ける動物を描いたもの、百鬼夜行など、色々。本になっているものもあり、他のページも見たいものです。
 
第三展示室は「第26回かえる展」というのをやっていて、蛙好きで有名な暁斎の蛙の絵が見られるのかと思ったら、さにあらず。暁斎の作品は2枚のみで、あとは蛙友の会の方々の展示で、世界各国の蛙関係の物や自分で作った作品などが展示されています。ドアを入ったところから蛙の鳴き声が出迎えてくれます。ただ、これは見なくても良かったかな。せっかくなら暁斎の蛙の絵が見たかったです。
 
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怖くて涼しくなろう・・・と出かけたのですが、怖くありませんでした。8月には作品の架け替えがあるようです。お土産コーナーで「かえる展」の時季だけ販売するというポストカードもありました。私は別の蛙の絵のポストカードを購入して帰ってきました。
 
規模の小さい美術館なので、展示数も少なく、いまいち見た感が無いのが残念です。どこかで企画展でもあったら、ドドンとまとめて暁斎の絵を見たいな、と思います。