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甘い生活を目指しています。

父の転倒騒動 その顛末

父の転倒騒動の続きです。昨日は、検査を受けた病院に向かっている途中でした。最悪の事態を想定して、2泊くらい必要かなと思っていました。ところが、その後思わぬ展開に。
 
「14:00頃に着きます」と父に付き添ってくれていたホーム長さんにお伝えしてあり、実際に駅に到着したのが13:50。駅に着いてから、自宅に電話したところ、呑気な声で妹がでまして、形態のメッセージも聞いていない模様。父が転倒して骨折したらしいのでとにかくH病院に至急行くように伝えて、病院へ向かいました。
 
14:00にH病院に到着。すぐにホーム長さんが出てきてくれて、父の休んでいる病室へ。父は痛いらしくほほをへこませていましたが、想定していたよりはるかに元気でした。ホーム長さんが病院と相談してくれて、このまま一般外来として父とともにHS病院に行くことになっていまして、寝たまま行けるように民間移送サービスも既に手配してくれていました。「14:20にサービスの車が迎えに来る事になっています」とのこと。ただ、ストレッチャーが出払ってしまっていて、リクライニングの車椅子であればあるので、そこに寝た状態で運びましょうということになっているとか。移送サービスの方が2人来て、看護士さんたちとともにリクライニングの車椅子に父を移して移動しました。その時には、妹も間に合い、一緒にHS病院へ。H病院で検査のために撮ったレントゲンと診断書、紹介状を頂きました。
 
HS病院の受付で、整形を受診したい旨お伝えしたところ、整形科の前で待っていてくださいとのこと。H病院から預かってきたもろもろを提出。すぐに看護士さん数名が出てきて、移送サービスの方と共に、父をストレッチャーに移しました。妹が先生の当番表をチェックしてきて、「H先生が居る ! 」と言ったので、診て貰えるかどうかは分からないものの、一応希望として「以前H先生に手術していただいた事があるので、できればH先生に診て貰いたいのです」とお伝えしました。H病院からの書類にもその旨のメモがついていたようで、「あら、メモ付いてますよ~」と看護士さんが言っていました。その日、H先生は午前中はずっと手術、午後は16:00から予約の患者さんのみ診察と貼り紙が出ていました。更に「H先生は大変混みあっている為、予約していてもお待ちいただく可能性があります」との貼り紙までありました。その時点で14:40くらいでした。
 
あまり待たされること無く、多分休憩中であったであろうH先生が来てくれまして、診察が始まりました。H先生は父の両足を「曲げると痛い ? 」と言いつつ曲げたりし、その都度父は「痛い痛い」と身をよじります。「一番痛いとこは何処 ? 」とのことに「このあたり」と父が指し示したのは左の腰で「ベルトの辺り ? 」「そうそう」「○○さん、ここは痛い ?」と胸の真ん中辺りを触って尋くと「そこは平気」「痛いのは腰から下だけだね」などというやり取りがありました。H病院から預かってきたレントゲンを見て「あそこは専門医じゃないから仕方ないけど、これは骨折じゃないですよ。12年に骨折して手術が出来ずに自然治癒にまかせた箇所の成れの果てです。本来ここにあるはずの骨が溶けてしまってなくなっているでしょう。足の長さが左右で違ってしまっているので、立とうとするとバランスが悪くて転びやすくなっちゃっているんですよ」とのこと。レントゲンは大腿骨骨折だと想定してとられているので、太ももの辺りしかなく、父が痛がっている腰のあたりが無い為、「腰のレントゲンを撮って診て見ましょう」ということになり、父はレントゲン室へ。
 
出来てきたレントゲンを見て「腰がどうこうなっているということもないので、強く打ってしまって痛いだけですね。しばらくは痛みが続きますが、骨折ではないし、手術しないとということもありません」とのこと。父に「コルセットする、したくない ? 」と尋くと、父は「しない~」と答えたので、「ベルトにしましょう」ということで、看護士さん2人が手際よく父に医療ベルトを装着。痛み止めを服用することになりました。湿布もあるといいよね、ということになり、付き添ってくれていたホーム長さんが「肌が弱いので、できれば痒くならない湿布がいいんですけど」とリクエスト。塗るタイプのにしてもらいました。身体を動かす時に痛みが出るので、朝起きたら車椅子に座らせて、寝る時に車椅子から降ろすくらいがいいですよ、とのこと。
 
行きは寝た状態でHS病院に行ったのに、どうやってホームに戻りましょうか、ということになり、車椅子に乗せてホームの車で戻ることになりました。今度はストレッチャーから車椅子に座らせて、ホームへ戻りました。
 
手術や入院になったら、2日や3日は病院についていないといけないなとか、一般外来で行っても「うちでは診られません」と断られてしまったら次はどうしようとか、行ってみるまではどきどきしていましたが、結果は不幸中の幸いでした。骨折もしていないし、痛み止めを飲むのと塗るのとベルトで痛みが退くのを待つだけです。本人は当面痛い思いをしそうですが、夜中に勝手にトイレに行こうとして歩いて転んでしまったので仕方ありません。部屋の入り口の所で廊下に面して尻餅をついていたところを夜勤の職員の方に発見されたのだそうです。その際「この足が悪いんだ、この足が悪いんだ」とバンバン脚を叩いていたのだそうです。父は車椅子なので、トイレに行く際は職員の方に付き添ってもらって行くことになっているのですが、少しの間何かに捕まれば立っていられるようになっているので、うっかり歩いてしまったようなのです。
 
今回、先に行ったH病院も親切に対応してくれたし、その後診察していただいたHS病院も親切に対応していただき、ありがたかったです。病院間の移送を拒否していると聞いた時は、いったいどうなるのかな、と心配でしたが、一般外来で行ってみれば、そんな心配も必要ありませんでした。そして、ずっと付き添ってあれこれ手配してくれたホーム長さんに感謝してもしきれません。前回の骨折の時も、その時のホーム長さんも、ものすごく献身的ですっかりお世話になってしまったのですが、今回もホームの職員の方には本当にお世話になりました。ホームに戻ってからも、その日の当番の職員の方たちに色々気を使っていただきありがたいことです。父も痛いのでわがままになっているのですが、嫌な顔もせず、どの方も父が気に入るようにしてくれます。こういう事故があった時などにそのホームの実力が出ると思います。父は本当についている人だと思いました。
 
老人は転んでしまうのは命取りです。骨折、手術、入院という風に進んでいくと、そのまま寝たきりになってしまう可能性があるからです。今回の父は打撲だけだったので本当に助かりました。父は現在のホームでの生活を楽しんでいるので、一日でも長くこの状態を続けられるといいと思っています。