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京都非公開文化財特別公開2 夜の部

京都非公開文化財特別公開の夜の部2つに行きました。
 
当初、似たような感じなのでどちらか一つ行けばいいかしら、だったら上賀茂神社に行こうと考えていました。
 
そして、1日目に上賀茂神社で20:00から開催される「石見神楽の奉納」を目当てに出かけたのですが、初めて行くので周りに何があるかも分からずどんどん行ったはいいものの、奥にあるライトアップされた本殿と権殿( ごんでん ) 、これは両方国宝ですが、拝観した後、とにかく待ち時間が長くて寒さに震えておりました。
 
1時間以上、立砂 ( たてすな ) 前に並んでいたパイプ椅子に座って、席取りをして待っていたのに、始まるしばらく前にその左前にある神楽殿で開催されるとのことで、ワラワラと全員移動。良い席が取れませんでした。それでも、始まった石見神楽は今までの私の神楽のイメージを覆すような舞台でした。そこで行われたのは大スペクタクルでした。
 
まず「恵比寿」というおめでたい席で演じるというお神楽が披露されました。2人出てきたのですが、柱の影で一人はほとんど見えませんでした。二人とも恵比寿様なのか、もう一人は大黒様なのか分かりませんが、エサを撒いて魚釣りをします。エサを撒くところでは、アメを撒きました。私も3つ拾いました。釣りが始まって、タイの様な魚を釣り上げ、その魚がバタバタするのを抑えたり、とにかく動きがコミカルで楽しいです。なにやら大団円のうちに終了。とても楽しいお神楽でした。
 

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続いてスサノオノミコトヤマタノオロチ退治をテーマにした「大蛇( おろち ) 」が始まりました。スサノオノミコトが姫と、そのまかない親のおじいさいとおばあさんに頼まれて大蛇を毒の入った酒で酔わせ、スキを狙って退治するというあらすじです。これは登場する人が多いです。神楽殿はそんなに広くないところに、演奏の5人囃子が既に入っています。そこにスサノウノミコト、姫、おじいさん、おばあさんの4人、さらに、ナント ! 大蛇が4体登場。大蛇はとぐろを巻いたり、他の大蛇とからまったり、狭い舞台の上をやりたい放題縦横無尽に動き回ります。迫力があります。そして、スサノオノミコトとの戦いのシーンでは、スサノオノミコトが大蛇に巻きつかれたり、大蛇を持ち上げたりの戦いぶりで、スパッと大蛇の首を切り取って、大きく掲げて見せます。4体の大蛇の首をはねて、無事に姫は助かり、めでたしめでたし。
 
こんなにお神楽で興奮したことはありませんでした。今まで私が見てきたお神楽は、もっとずっとおとなしいものでした。島根県の石見地方が神楽が盛んなのは知っていましたが、石見神楽というのがこんなにすごい芸能であったとは知りませんでした。
 
今回、演じたのは、京都造形大学の石見神楽研究会の方たちで、学生さんらしいのですが、若いせいか動きが良くて、勢いのある演目となっていました。
 
11月1日(日)には、前日見た石見神楽の快感が忘れられず、今度は下鴨神社に「今様」を見に行きました。
 
「今様」というのは、数年前にNHK大河ドラマ平清盛」でオープニングにも使われていた、「遊びをせんとやうまれけん、戯れせんとやうまれけん」という、あれが「今様」です。和歌に節をつけたもののようです。白拍子の支度の女性2人が舞います。歌を担当する女性が2人、あとは楽器の方が1人だったようです。斜め横から見ていたので、柱が邪魔して全てが分断されて見え、全体像が分かりませんでした。それでも、平安朝風の衣装を着けた人たちが歌い奏で舞い踊る姿は、興味深いものでした。しかし、昨日の派手派手しい大スペクタクルの後では、あまりにもおとなしすぎて、物足りなささえ感じました。
 
30分ほどで「今様」は終わり、その後、下鴨神社の本殿を拝観しました。こちらはライトアップされていて、行列して待ちまして、靴を脱いで上がりました。本殿の脇から見られるというもので、下鴨神社式年遷宮だとかで、修理をしたそうです。この神社に祭られているのは上賀茂神社の神様の母とおじいさんだそうです。
 
特別公開の本殿以外は真っ暗で、何を見ているのか分からないので、その後まっすぐお土産や御朱印をいただける小さな小屋に寄りました。この神社は色々なお願い事のお守りがありまして、干支ごとのものもありました。お守りの種類が豊富で可愛いものもありました。
 
下鴨神社はみたらし団子の発祥の地らしいのですが、そこに寄っている時間もありませんでした。もっとも、時間が遅くて営業していなかったかも。
 
上賀茂神社下鴨神社も、一度昼間に訪れないといけないなと思いました。どちらも神様のデパートのような感じを受けました。