ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

京都旅行 2016 2回目 1日目

11月3日、早朝、京都に到着。

目的を果たしそびれないように、まず目的地の1軒目へ。

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錦市場にほど近い、小さなお寺、宝蔵寺です。今年は伊藤若冲生誕300年で、非公開文化財特別公開の秋の部で登場。このお寺は、伊藤若冲の生家の菩提寺で、若冲が建てた家族のお墓が残っています。若冲本人のお墓は、9月に訪れた石峰寺です。若冲の出身が錦市場と言うことを考えれば、家族のお墓が錦市場に近いのは納得がいきます。

私は8:40位に到着。小さなお寺の門前にずらっと行列ができていまして、係員が対応していました。9:00に開門。門の近くで、特製御朱印帳を買う人と、拝観のみの人の列に別れます。拝観のみはどんどん受付をして、入れました。

このお寺には、版画とは違うのですが、版画と似たような手法の刷り物で「髑髏図」が残されています。版画は彫った所が白く出るのですが、この刷り物は、彫った所が黒く出ます。「鶏と箒図」という墨絵もあります。

さらに、弟の絵やお弟子さんの絵も展示されていました。

絵の展示自体は、若冲作品が2点、弟作品が1点、お弟子さん作品10数点位で、そんなに多くありませんでした。

お土産コーナーでは、特別に作製した「髑髏図」の御朱印帳や、貼り付けタイプの8種類の色の「髑髏図」の御朱印若冲グッズを売っていました。黒い「髑髏図」の御朱印は特製御朱印帳を買った人にのみで、御朱印帳に書いてあるようです。

この御朱印帳は一日120冊くらい販売するようで、早い時間でないと買えません。

私は、若冲関係は先日購入した石峰寺の「虎図」の御朱印帳でまとめるつもりで、色の御朱印、貼るタイプを1枚購入。一人3枚まで買えます。3枚買っている人は、お土産として配るのでしょうか?ちなみに通販もあるようです。

9:20には拝観を終え、次に向かう途中で朝ごはん。

2軒目は「相国寺」です。こちらも若冲ゆかりのお寺で、今年の春に東京で大騒ぎだった「動植綵絵」は、元々このお寺にありました。前回、伺った「伊藤若冲展」も、まだ開催中。今回は、前回見られなかったお寺の拝観と、特別公開の法堂の「蟠竜図」を見ることと、前回貰いそびれた若冲御朱印を頂くことです。

まず、お寺を拝観。続いて「鳴き竜」と言われる「蟠竜図」を見ました。

この天井に描かれた龍は、狩野光信の作です。龍の下で手を打つと、龍が鳴くそうです。そのせいか、パンパンと手を打つ音が、ある一定の間を置いて響いてくるのが、外からも聞こえます。それを見た人は、絶対に手を打つからです。実際にやってみると、手を叩いていい音を出すのは難しく、男性で大きな音を出す人が時々いる位で、龍はうんともすんとも鳴きません。おばさま達のグループで、それぞれ手を叩いてみたものの、龍が鳴かず、「ニャ~って言った?」などと、言って笑っていましたが、それくらい天井の鳴き龍を鳴かせるのは難しいのでした。私も3回も並んでやっちゃいました。

ここの天井に描かれた龍は、迫力があっていい出来です。胴体の部分が黄色のは絵の具が剥げたのか、元々その色なのかは分かりませんが、躍動感があり、ウネウネと迫ってくるのがすごいです。正直、あまり期待していなかったのですが、これは見た方がいい。相国寺に行く際に、特別公開していたら絶対に立ち寄る事をお勧め致します。

さて、方丈の方へ戻り、お庭を拝見。長い縁に腰掛けて、のんびりお庭を拝見。裏側のお庭も良く、しばらく座り込んでいました。

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こちらのお寺でも、若冲生誕300年の記念の御朱印を出しています。ただ、それだけは求められず、相国寺御朱印を頂かないと、特別の御朱印は受けられないシステムです。なんか、ちょっと、イヤな感じです。しかし、特別な御朱印が欲しくて、わざわざ埼玉から行っているので、ここは背に腹は替えられず、両方頂く事にしました。お寺の御朱印御朱印帳に書いてくれますが、特別の記念御朱印は書き置きの物をくれます。なんだかますますイヤな感じを受けました。先にお金を納めるのですが、出来た頃取りに行ったら、特別御朱印は忘れられていて、「若冲のも頼んだのですが」と申し出る始末。ちょっとウンザリしました。このお寺で良かったのは、天井の雲龍図だけですね。

美術館は、前回見たので今回は入らないで、相国寺を後にしました。