ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

山梨の休日 山梨県立美術館ツアー

10月5日(土) に、山梨県甲府市にある山梨県立美術館へ行きました。

事前の予定より出発が遅れ、特急かいじ立川駅から飛び乗って、甲府駅に10:00に着きました。そこから10:10に出るバスで美術館まで。なんとか10:30には美術館に到着。

f:id:winewinewine2525:20191006132329j:image

f:id:winewinewine2525:20191006132009j:image

午前中は「萩尾望都SF原画展」を堪能。お腹が空いたので、美術館に入っているレストランで、「萩尾望都SF原画展特別メニュー  MIX鉄板焼きランチ」を頂きました。今まで3回、この美術館には来ていますが、今回初めてレストランを利用しました。明るくて落ち着いていていい感じです。

「MIX鉄板焼きランチ」は、海老フライ、小さいハンバーグ、お肉料理2種類のハーフポーション(かな?) 野菜とフレンチフライの付け合わせが、鉄板に乗ってきます。それ以外に、サラダバー、スープバー付き。パンかご飯が選べて、パンにはバターも。こんなに付いて税込1320円は驚きです。MIX鉄板焼きは皆んなが好きな物を全部乗せました、みたいな一品でした。スープはオニオンスープ、サラダは何種類もの野菜を取り放題で、これだけでお腹いっぱい。美味しく頂きました。だんだん、しっかり食べられなくなっているので、こういう、大人のお子様ランチみたいなの、大歓迎です。


f:id:winewinewine2525:20191005193758j:image

f:id:winewinewine2525:20191005193805j:image

 

腹ごしらえをしたので、常設展へ。今回、「ゴッホが見たミレー」という特集をやっているので、それが見たかったのです。

ところが、ミレーのコーナーに行ってみると、その特集はほんのひとコーナーで、ちょっとがっかり。ゴッホはミレーが大好きで、ミレーの模写もたくさん残していたり、ミレー風の作品があったり。ミレーたちバルビゾン派の画家たちがこぞって田舎に移り住み芸術家村を作ったのを真似て、田舎に移住したりもしている程、愛してやまない存在なんです。きちんと実物が展示されていたのは、ゴッホがミレーの模写をした作品で、墨で描かれているのか鉛筆か、というものだけ。なんか、詐欺にあったような気持ちになります。この展示の為のゴッホさんと言うキャラクターが描かれたポスターが一番見所かも。

 

山梨県立美術館には15体の彫刻作品が、広大なお庭に配置されていまして、彫刻を巡るツアーが出るところだったので、参加しました。

ツアーでは7体の彫刻作品を解説してくれるそうで、約40分くらい。彫刻作品をぐるっと見られるように、案内役の方の声が聞こえるように音声機を各自つけて、日傘をお借りしての出発です。お庭に配置された彫刻作品の解説が纏められているパンフレットを挟んだバインダーと鉛筆もご用意いただいていました。

ツアーでは7体の彫刻作品を見ていくとの事。

まず、「芸術は爆発だ!」でお馴染みの岡本太郎の「樹人」という作品を見ました。うねうねとうねった形、パンパンに張り詰めたフォルムが面白い作品で、青い空、バックの木立のグリーンと白い作品がやけに映えます。紅葉の時期も良いそうです。

f:id:winewinewine2525:20191006133123j:image
f:id:winewinewine2525:20191006133127j:image

📷 岡本太郎作「樹人」。

 

2つ目は、美術館の真ん前にドンと頓挫しているヘンリー・ムーアの「四つに分かれた横たわる人体」。こちらも見る場所によって様々な表情を見せる面白い作品です。直線的な面の裏側は緩やかな曲線で表現されていたり、その曲線を手でなぞりたくなるような滑らかな面。こちらは美術館が開業された時に初めに購入された彫刻作品だそうで、玄関前に据えられ多くの来場者をお迎えしてきたのだとか。この作品、なかなかです。

f:id:winewinewine2525:20191006132538j:image
f:id:winewinewine2525:20191006132541j:image

📷  ヘンリー・ムーア作「四つに分かれた横たわる人体」。

 

3つ目は丸っこい身体の女性の像でお馴染みのボテロの「リトル・バード」。「『小さな鳥』って・・・」と、思わず呟いてしまいそうな巨大な鳥なのです。丸っこくて可愛い表情をしています。鳥の足なんて、鳥と言うより象とか恐竜のよう。子供に特に人気があるようで、皆触りたがるのだとか。確かに。

4つ目から7つ目までは日本人の彫刻家の作品で、丘の上にある佐藤忠良の「カモシカと少年」、丘の途中を転がるように見える佐藤正明の巨大なステンレスの「ザ・ビッグアップルNO.45」、丘の麓にある吾妻兼治郎の「YU-5」、麓近くの3本の木に囲まれたスペースにある舟越保武の「花を持つ少女」を解説していただきました。

佐藤忠良氏と舟越保武氏はご学友だったそうで、どちらも穏やかな感じの作風です。「カモシカと少年」は、山梨県の県獣がカモシカだそうで、少年は美術館の入り口の方のバックに広がる山々に挨拶を送るように手を上げています。「花を持つ少女」は、スラリとした少女の姿が清潔感があり、文学館近くの3本の木の真ん中で憩いのスペースを作り出しています。特に紅葉の季節や新緑の季節が、周りの木とのコントラストが美しくオススメだそうです。「ザ・ビッグアップルNO.45」は、ステンレス・スティールの作品で、素材が他と際立って違い目を引きます。林檎の表面に開いた穴は偶然365個あるのだとか。これ1つでこの美術館がモダンアートも扱う美術館に見えます。「YU-5」は植木鉢をひっくり返したような形の物が積み重なっているような塔が3本立っている作品で、何を表現しているのか分からない点がむしろ気になります。キノコや植物をイメージしているのでは、との事。

 

f:id:winewinewine2525:20191006133157j:image

📷 左「ザ・ビッグアップルNO.45」。


f:id:winewinewine2525:20191006133200j:image

ツアー参加者には最後に美術館オリジナルの缶バッジがいただけます。デザインは美術館の建物のイラストのものと、この美術館のアイキャッチであるミレーの「種を蒔く人」の2種類各2色で、私は「種を蒔く人」の水色の方をいただきました。

f:id:winewinewine2525:20191006131836j:image

彫刻だけでなく、広大な庭は文学館の奥の方は日本庭園になっています。お茶室があったり、池があります。また、ボタン園とバラ園もあります。

同じ敷地内にある山梨県立文学館では宮沢賢治の展示を開催していました。美術館の常設展と文学館の共通チケットもあるようなので、文学館も見たい方はそちらがお得のようです。

 

私の住む埼玉県南部に位置する蕨市から山梨県甲府市はとにかく遠く、なかなか行き辛いのですが、たまには訪れたい美術館です。これからもまたお邪魔したいと思います。