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甘い生活を目指しています。

『アド街ック天国』埼玉県本庄市の回

昨夜放送されたテレビ東京の「アド街ック天国」で、私の故郷、埼玉県本庄市が取り上げられました。

楽しみに拝見しました。

 

番組は概ね面白く出来ていましたが、かなり情報が違う気がしました。

番組では新幹線の駅である本庄早稲田駅が町の玄関のような扱いでしたが、それは大間違い。在来線の本庄駅が町の玄関口です。本庄早稲田駅を利用する人たちって新幹線利用の人だけのはず。番組では新幹線通勤をしている人数人がインタビューされていましたが、多分今でもそんなの人は全体から見ればわずかなのでは。殆どの人は在来線の高崎線を利用して通勤していると思われます。

番組を見ていて一番違和感を覚えたのは、納豆が入ったピラフ「ナピラ」なる食べ物が紹介された事。40年くらい前から本庄市の喫茶店のメニューとしてあり、市民の間では人気、とか。私、そんな食べ物聞いたことすらありません。私の周りでそんな食べ物が好きだとか、食べていると言う人を知りません。納豆好きの我が妹ですら食べた事がないと思います。多分、市内の一部の喫茶店で出してるメニューを番組でオーバーに取り上げただけなのではないでしょうか?

本庄市では郷土食というか、ご当地B級グルメというか、平たくいうとすいとんなのですが、「つみっこ」という料理を推しています。なぜ「つみっこ」かと言うと、この一帯は養蚕が盛んで、お蚕さんの餌は桑の葉なのですが、桑の葉を摘む手つきと、小麦粉をこねたものを摘む手つきが同じ要領ということで、「つみっこ」になったのだとか。その辺りの説明もイマイチだったし、全体的に取材が甘いように感じました。

本庄市は「平成の大合併」で隣の児玉町と合併したのですが、児玉町には風光明媚な場所が多く、「本庄百景」の大半は児玉町。旧市街地に住んでいた私としては、「こんな所あったんだ?」という場所が多いのです。そしてそれは児玉町だから。江戸時代の学者、塙保己一についても、番組の取り上げ方はおかしくて、児玉町ではそうでしょう、と言うもので、本庄市全域ではないし、元々本庄市だった地域に住んでいた人間にとってはお隣の児玉町の偉人という感じで、塙保己一と言えば「保己一サブレ」というお菓子をイメージするくらいです。

児玉町には「日本三大栄螺堂」の一つがあるそうで、そんなのがあるのか、と知ったのは実は半年くらい前です。凄いな、児玉!でも、ま、児玉町も今や本庄市ですからね。

 

番組ではその町の良い所をなんとか探そうとしているようですが、しきりに「住みやすい」と言っていました。じゃ、住んでみれば。私は嫌です。番組では取り上げていなかったけれど、気候が厳しいのです。位置的に「日本で一番暑い市」熊谷と同じエリアで、隣町の群馬県伊勢崎市や埼玉県寄居町も近年では最高気温を叩き出したりしています。本庄市には観測所がないようで話題にならないだけで、夏の暑さは身体が溶けるほど!冬は隣が群馬県で、空っ風のお裾分けがあるのかとにかく寒い。雪は降らないけれど、寒いのです。東京の方から高崎線の下り電車に乗ると、熊谷で明らかに気温が変わるのを感じます。だいたい都心より4〜5℃は違うのでは。寒暖の差があるので、お隣の深谷の名産、深谷ねぎは甘みがあって美味しいらしいです。

 

まあ、楽しい番組に仕上がっていました。今まで時々この番組を見た事があるのですが、今回の件で結構情報としてはアテにならないのだなと言う気がしました。バラエティ番組だし、ま、いいかって感じでしょうか。

今回見て、初めて知った情報としては、市内に新しい美術館がオープンし、今まで旧本庄警察署の建物の中にあった郷土資料館に展示されていた埴輪「笑う盾持ち埴輪」が、そちらへ移動した事。今度、新しくオープンした資料館なのか美術館なのか、そちらを訪ねてみたいと思いました。

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📷 番組でも紹介されていた蔵のカフェ。