26日(土) にシャガールを見に世田谷美術館に行った際に、「雑誌に見るカットの世界」展が開催されていたので寄りました。
こちらは雑誌「世界」と「暮しの手帖」の誌面を飾ったイラストの数々を展示したものです。「世界」は硬派の雑誌だったようで、その時代時代の世相について論じる記事が目次に踊ります。それにあったイラストを載せるわけですが、なかなか味わい深いものがあります。一人の画家だけでなく、色々な人の作品が見られます。
「暮しの手帖」は名物編集長だった花森安治 氏の描いたイラストが表紙を飾り、中のイラストの数々も手掛けています。こちらも戦後の空気感が伝わり、物不足の時代、その後に続く物がどんどん溢れてきた時代、それぞれの時代に庶民の暮らしを少しでも良く、楽しく、便利にというこの雑誌のコンセプトが伝わります。
見ていて楽しく、作品としても戦後の資料としても、気軽に立ち寄れる展示会となっています。11月19日まで開催中なので、砧公園の近くまで行かれる場合はふらっと立ち寄って楽しめるおすすめ展覧会です。