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トーハクに初詣

『トーハクに初詣』なるイベントを東京国立博物館が今年もやっていて、お目当が2つあって、本日は久々にトーハクに行ってきました。

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一つ目のお目当は結構な確率で正月の2週間だけ展示される長谷川等伯の『松林図屏風』を見る事。もう一つは今年の干支である兎があしらわれた美術品の数々を集めたコーナーを見る事。

美術館・博物館に行くのは本当に久しぶり。トーハクで『国宝展』をやっていたけれど、過去に見たからいいか、とパスしちゃったし。何より寒いのがネックです。

その『国宝展』でも展示されたのだろうな、と思われるのが等伯の『松林図屏風』で、これは毎年のように正月の時期に『国宝室』に展示されるのを見に行っています。過去に展示されなかった年が何度かあったものの、ほぼ毎年展示されています。それなので、年の初めに『松林図屏風』を見るのは、言わば私としては年中行事です。で、今回も『国宝室』を目指しました。

あれっ?無い!確かこの時期は展示と事前にサイトで調べた時は出ていたのに、屏風じゃない!これはいったい?

なんとなんと、今年は『国宝室』は伊藤若冲の『玄圃瑶華 ( げんぽようか ) 』でした。確か若冲の作品は国宝が無いはずです。作品が大量に海外に流出してしまった為らしいです。でも、今回『国宝室』での展示です。これ、以前も見たことがあるわ〜!それどころかグッズも持ってる!『玄圃瑶華」というタイトルだったのね、と今更ながらに確認しました。白黒の版画なのですが、描かれているのは野菜や花と昆虫たちです。そのモノトーンの美しいこと!植物とともに描かれている昆虫たちの愛らしいこと!あ〜、なんてお洒落なんだろうと感じさせるデザイン性の高さ。やっぱり若冲、いいなぁとしみじみ。タイトルを後で調べたら、『玄圃』とは仙人が住む理想郷、『瑶華』とはとても美しいという意味だそうです。植物と昆虫と、その普通の営みが理想郷の姿なのかもしれませんね。


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📷 『玄圃瑶華』部分。左下のハエ?のおどおどした表情や右下のカマキリの表情など、とても愛らしい。

お目当の一つである『松林図屏風』は別のお部屋に飾られていました。そして人が多すぎる。この屏風を見るのはそこに描かれているのは風を見たいからなのですが、人が多すぎて風の音が聞こえません。以前はここまで混んでいなかったので、この屏風を独り占めできる機会もあったのですが、今や無理そう。残念です。

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もう一つの目的は干支に関する美術品のコーナーを訪ねる事。こちらは平成館の入口脇のコーナーに展示されていました。兎って、今更ながら可愛い。兎のモチーフの皿のデザインの斬新さ、撮影禁止になっていた兎をデフォルメした硯の可愛さ、波乗り兎という意匠の意外性など、小さなコーナーでしたがなかなか見所がありました。


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現在、表慶館では「150年後の国宝展  ワタシの宝物、ミライの宝物」という展示をやっていまして、これ、面白い。入るとすぐにゴジラがお出迎え。各企業の有名な製品の展示があり、ゴジラの次はガンダムもありました。初音ミクも。湖池屋ポテトチップスの展示やポカリスエットなど、私たちの身近なあれこれが展示されているのですが、確かに150年後の世界では現代を彩ったあれやこれやも時代の証人。個人の宝物のコーナーもあり、足踏みミシンや手塚治虫の漫画など、色々飾られていました。


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確かお正月期間はお庭が公開されたり、色々あったと思うのですが、見所満載すぎてかなりお腹いっぱいになってしまいました。平成館では土偶の展示が充実しており、もうたまりません!埴輪も好きですが、土偶も好き。ハート形土偶とかミミズク土偶とか、遮光器土偶とか、そのコーナーだけでも見るに値します。

久しぶりだった事もあり満腹状態で帰ってきました。今年はもっと頻繁に行きたいと思うのですが、悲しいかなコロナ禍の時代になって入場料が値上がりしたのは痛いです。でも心は満足しました。