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ベルヴェデーレ宮殿上宮

 
19~20世紀のオーストリア絵画を展示した美術館。クリムトのコレクションで有名。著作権の問題か、写真撮影はできません。
 
ベルヴェデーレは上宮と下宮が広大な庭を挟んで向かい合っている造りです。
この宮殿の守り神なのでしょうか、何体もの白いスフィンクス
 
 
イメージ 4   イメージ 5    ベルヴェデーレ上宮
 
   イメージ 6  上宮から下宮を眺む。
 
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ここはクリムトエゴン・シーレを初め、ココシュカなど、世紀末を彩った画家の作品が充実しています。その中でもやっぱり、クリムトとシーレの存在感は圧巻。
特にクリムトは最大のコレクションだそうです。
 
有名な「接吻」「ユディト」「アダムとエヴァ」「水蛇Ⅰ」などなどなど、これでもかこれでもかと並んでいます。どれもが見所満点で、この展示室から動けません。クリムトの作品の特徴で、恍惚とした表情、というのがありますが、「ユディト」も「水蛇Ⅰ」も「接吻」も恍惚とした表情を浮かべている女性が魅惑的です。抱き合う2人が今にも一つに溶け合ってしまうような「接吻」。
 
クリムトというとエロティクな表現が定番ですが、そのデザイン性にも目を見張ります。あの、模様、ぐっときます。そして、クリムトもこういう絵を描くのか、という作風のものもあり、「人に歴史あり」を感じさせます。
風景画もあり、庭を描いた絵がいいですね。クリムトの描く花は、華があります。クリムトの描いた花のカラー・コピーを部屋中に貼ったら、素敵でしょうね。
 
さて、クリムトの展示室を抜けると、エゴン・シーレです。「死と乙女」「座る画家の妻」など、シーレにしては割りとおとなしめの作品が並びます。「死と乙女」はクリムトの「接吻」と比べると面白いくらい対象的です。クリムトの「接吻」が2人が溶け合っているのに対して、こちらは抱き合っているもののずり落ちそう。色もドヨ~ンと暗い色調です。
クリムトもシーレもエロティックな画風で、そこに感じさせるのは死の予感なのに、表現方法は対照的です。そして、世紀末のウィーンというものを強く感じさせる存在です。
 
クリムトもシーレもウィーンにはあちこちに作品が展示されていて、いわばホームです。今回は残念ながらベルヴェデーレでのみの鑑賞でしたが、次回はじっくり他の美術館も回りたいと思いました。