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火を渡る 普寛霊場秋季大祭

普寛霊場の秋の大祭に、火渡りを見に行ってきました。イメージ 1
 
木曽御嶽山開闢の祖「正本山本明院木食普寛霊神」入寂の地に建てられた普寛堂で春・秋の2回行われる大祭です。市民の間では「普寛さま」と呼ばれています。
 
私は、無信心で無宗教で、いったい「普寛さま」がどのような神様なのか、第一、仏教なのか神道なのか、いったいどういう教えなのか、お参りすると何に効くのかなど、一切判らないのですが、大祭には信者の方々が沢山集まること、行者さんや信者さんが火渡りすること、一般の人も参加できることは知っていました。
 
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実は、幼い頃、祖母に連れられて見に行って、火渡りをしたことがある
ので、あまり違和感がありません。祖母が信者だったということもなく、
お祭りを見に行って参加した、くらいの感覚なのだと思います。
 
さて、本日、11時からとポスターで見ていたので、10:30位に霊場に到着。まず、お参りをしました。大祭に参加する信者の方々は、各グループごとにお祈りをしていました。それが、グループごとに微妙に衣装も違い、お祈りの形式も違うのです。それでも、お祈りの後には、3cm×3cm×20cmくらいの木のブロックを縦横に組んで積み上げ、その上や間に線香を置いた物を組上げていきます。そして火をつけて祈祷。お祈りをしている場所の上に、紙のお飾りが下がり、普通なら火が付きイメージ 3
そうな勢いで炎が上がっているのですが、燃えないのです。やがて、組上げた木のブロックが全焼して、炭になりました。
 
どうして、上のお飾りが燃えないのか、と信者さんに訪ねている人がいました。信者さんの話では、火避けのまじないがかけてあるとのこと。そして、その上に飾られていた紙のお飾りをもらって帰って飾ると火災避けになるそうで、我も我もとはずしていました。隣に座っていたおばさんが、その紙を取って、木の燃え残りに入れたところ簡単に燃えてしまいました。祈祷している間、強いまじないが効いているということでしょうか。
 
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さて、中央にしつらえられた木と葉で組んだ物に火が掛けられ、ごうごうと燃え始めました。信者の方たちは火の回りを回りながら祈祷。ほら貝を吹く人もいます。火が積んだ木を燃えつくした後、2人が長い竹のような棒で火を均していきます。真ん中から左右に分けます。左右でまだ火が燃え上がっています。火渡りのスタート地点と終了地点に塩の山を作ります。
 
そして、いよいよ本日のメイン・イベント。火渡りです。まず、行者さんが渡ります。次々と信者の方たちが渡っていきます。そして一般の参加者も。
 
私と一緒に行った妹も参加しました。参加かる人々が裸足になって行列を作っています。熱いかな、と思いましたが、前の人が歩いた後を踏んでいけば大丈夫と言われ、その通りに進みます。火を渡っている間はあっと言う間で、足よりもむしろ顔の方が熱かったです。渡り終えたところで、お守りを手渡してくれます。そして、祭壇にお祈りして終了。
 
各グループが祈祷した後に、餅降らしがあり、御餅とお菓子を降らせました。私は御餅を2つゲット。妹は、御餅2つだけのみならず、スナック菓子をいくつももらってきました。私は、大祭を見に行ったのですが、妹は火渡りに参加する為に行ったので、お店をみたり、そばの試食をしたり、お守りを買いに行ったり、餅降らしで活躍したりと、満喫したようでした。妹は、「火渡りを見に行く」と告げて以来、火渡りする気満々でした。子供の頃、渡れなかったので敗者復活戦だったようです。私は私で、じっくり大祭を見られたので良かったです。
 
隣に座っていたおばさんたちの話によると、春の大祭の方がもっとすごくて、真剣の上を渡る荒行もあるとか。今度は春の大祭にも行ってみたいものです。火の上を歩くのも、一度試してみることをお勧めいたします。