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「浮世絵 猫百景」展で猫まみれになる

6月1日から原宿の太田記念美術館で開催中の「浮世絵 猫百景」展を見に行ってきました。
 
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国芳一門、ネコづくし !! 」と銘打って、歌川国芳の一門を中心にした猫の絵の展示会です。国芳といえば、猫好きが講じて、猫の登場する絵を沢山残しています。普通に描かれた猫から、擬人化された猫、当時の人気歌舞伎の役者を猫にしたシリーズなど、いろいろ試しているくらいです。そんな師匠の背を見て育った弟子たちも、やはり同じような手法で沢山の猫を描いています。
 
化け猫のシリーズは当時の絵師に人気があったようで、色々な作品が残されています。シーズン的にこれからいいですよね。擬人化さけた猫やブリューゲルよろしく色々な子どもの遊びを猫がしているものなども面白く見られます。
 
当時の本の展示では、時代背景がわかって面白い。質素倹約のお触れが出ていた当初は、表紙絵も単色なのにたいして、時代が何年かたって、取締りがゆるくなったらしく、突然表紙も色摺りになっていたり。
 
それにしても、日本というのはつくづく漫画に以降しやすい文化のあった国なのですね。まるでコマ割りマンガのようなのまであって、フキダシがないだけでセリフまであるのです。いちいち読んでみると面白くて、ふっと噴出してしまいます。
 
太田記念美術館は浮世絵専門の小さな美術館ですが、地下1階・1階・2階と、結構見ごたえがありまして、2時間くらいかかってしまいました。入り口を入ると、お風呂屋さんにあるような木の下駄箱があって、靴を脱いでスリッパに履き替えます。1階正面でチケットを買って、右手からすぐに展示室。畳のコーナーが一部あって、あがってガラス・ケースに展示してある掛け軸を拝見できます。この時期、靴下を履いていくか持参することをお勧めします。
 
地下1階にはてぬぐいの専門店も入っていてお土産も買えます。ポストカードなどはチケット売り場で売っています。返却式のコイン・ロッカーも完備されているのが嬉しい心遣いです。
 
場所柄、外国人の方も何人かいらしていました。平日の午後に行ったので、ゆっくり、自分のペースで見られて良かったです。浮世絵専門のせいか、年配の方が多いですが、皆さん、ご自分のペースで楽しんでいるようでした。派手さはないものの、堅実な展示構成で、いつ行ってもほっと出来る美術館です。
 
原宿なので、若い方も気軽に日本の美に触れに行ってみたら、とお勧めしたい場所です。特に、今回のような「猫づくし」というような展示会は老若男女誰でも楽しめるテーマですからお勧めです。