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甘い生活を目指しています。

盆栽師は語る

昨日、近くに行ったので川口市立アートギャラリー・アトリアで開催中の「美しきフォルム」と言う展覧会へ寄りました。3人の匠の展覧会と言えばわかりやすいと思います。その中の一人が盆栽師の方で、盆栽が作品として展示されていました。そして、その工程を写した映像が上映されていました。
 
盆栽と言っても、結構大きい作品で、木のミニチュア版が盆栽盆に盛られているという感じです。私自身は盆栽作りは経験したことがなく、映像でその工程を見て驚きました。
 
盆栽というのは、もうその盆栽師の方次第とでも申しましょうか、完全に手を入れて作るものなんですね。しかも、手を入れても最初に考えた通りに枝が伸びていくというわけでも無いのです。いわば、人と自然とで協力して出来上がっていく作品というわけです。
 
映像の中で、盆栽師の方が語っているのですが、なかなか心に響く言葉があります。
  「待っていても芽が出るわけではないので、接木をして価値観を上げる」
  「枝を接ぐには接ぐ時期がある。いつでもいいわけではない」
  「木が太る時期に接ぐ。ある程度、木に元気がないと接いでもつかない」
 
盆栽師の方は盆栽の接木について語っているのですが、まるで人生の話のよう。そうそう、こうも言っていました。
  「枝を接いだら、作品として出来るまで10年は待ってやらないといけない。いいものが出来るには時間がかかる」
 
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盆栽を見に行って、人生の秘密を打ち明けられたような気がしました。案外、ヒントというのは、こうやって生活の中に潜んでいて、見つけられるのを待っているのかもしれませんね。
 
盆栽以外の自転車とタイポグラフィーも美しい作品として見られるので、是非足を運んでみることをお勧めいたします。