今、梨木香歩さんの「冬虫夏草」を読んでいるのですが、これは「家守綺譚」という小説の続編です。せっかくなので予習復習に「家守綺譚」も読んでおこうと、以前読んだものの、昨日から再読中。その中で、「冷やしあめ」が出てきたので、「あらっ」と思い、冷やしあめを飲んでみることにしました。
いや~、偶然にも我が家に一瓶あるのです。会社の引越しの際に、荷造りしまして、新しい職場に荷物を納め、引越しのご挨拶の宴会を行った際に、誰か飲むだろうと思われていたのですが、そのまま封も切られずに手付かずで残っていました。それをキッチンの棚の整理をしていた先輩パートさんが、「誰も飲まないみたいだから、もらって帰れば」と言うので、もらってきたものなのです。いや、別に、私もほしかったわけではないのですが、断りづらかったので、とりあえずもらって来て、飲んで美味しくなければ処分しちゃおうと思っていて、そのままになっていました。第一、飲んだことも無い飲料なので、はたしてどんなものなのか、抵抗もあり、また、賞味期限も既に切れているし・・・と、抵抗感だらけだったのです。
でも、こんな偶然が重なったからには、試してみないと。
瓶に用法が書いてあるには、「6倍に水で希釈して下さい」とのこと。寒い季節には、お湯を注げば温かい飲み物
として楽しめるとあります。
そこで、目分量でお湯を注いで希釈してみました。底に冷やしあめが入っているので、グルグルとスプーンでかき混ぜて出来上がり。味は、あめというだけあって私には結構甘く、もっとお湯が多くてもいいくらいです。しょうがの味が利いていて、確かに風邪によさそう。美味しいです。1瓶で10杯分のようなので、当分楽しめそうです。しかも、私は甘さ控えめにしたいので7倍か8倍希釈で頂こうと思います。
製造元を見ると、京都の会社のようです。私はずっと埼玉県で生活しているので、冷やしあめという存在自体知りませんでした。もしかしたら、西日本では普
通に飲まれているものなのかも知れません。
今日は、初めての味に出会えて、ついでにあと10数回は味わえると思うと、ちょっと嬉しい出会いでした。