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京都旅行2016 2日目は法要とハイキング

京都2日目の予定は、伊藤若冲の法要に参加することと、そのお寺の隣にある伏見稲荷に参拝する事です。

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早起きしたので、今日は朝6:30位から清水寺に参拝しました。

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本堂に上がって見学していると、朝のお燈明が始まりまして、それを気持ちよく聞きながら回りました。参拝した人が打てる大きな鐘をゴーンと鳴らしてみました。お燈明には差し障りが無いようでした。

朝早いので、お札をもらったり、お守りを買ったりは出来ないのですが、場所が高い上、木が多く、空気が澄んでいるのか、朝のお散歩にはピッタリでした。

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そこから京阪電鉄を利用して深草で降り、石峰寺へ。9:00から開くのに8:30には到着。途中、同じ場所を目指す女性に声をかけられご一緒しました。私たちが着いた時は既に3人待っていました。1番にいらしたおばさまは奈良からだとかで、7:00には家を出たとか。私と一緒の女性は今朝東京から新幹線で来て、日帰りだそうです。続々と人が来て、行列になりました。

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このお寺、なぜこんなに混んでいるかといいますと、今日は若冲忌なのです。日本絵師の伊藤若冲さんの法要が、毎年9月10日にいとまれています。そして、この時期若冲作品の特別公開を行っていて、本日最終日です。

まず、展示会の会場に通されて、荷物を預けて作品の鑑賞です。

昨年、真行寺でみた天井の花卉図の花たちを1枚にした複製がまず掛かっていて、それ以外はすべて若冲の肉筆墨絵でした。20点位あったのでしょうか? とにかく今まで見た事が無い作品ばかり。松尾芭蕉を描いた物や、鐘つきなど、人間が描かれた物が3点もありました。有名な虎の絵もあり、床の間に掛けられて、まるで「ムフッ」と言っている様。その手前の角に近いところに掛けられていた芭蕉と鶏図が、私はいたく気に入りました。「この中で好きなのを1点あげるよ」と言われたら、「虎図」か「芭蕉と鶏」のどちらかが欲しいです。60代のご夫婦の旦那さんは「芭蕉と鶏」の隣に掛かった鳥の絵がいたくお気に召したようで、「これを貰いたい。だって可愛いもん」と言っていました。畳の間なので、皆最初は立って見ているのですが、そのうちお気に入りの作品の前に座り込んで鑑賞です。もう動きたく無い、と言うのが各自の本音でしょうか。

それにしても、この特別展示は贅沢で、至近距離で作品が見られます。ガラスのケースもありません。しかも畳のお部屋ですから、リラックスでき、より当時どんなところに掛けられていたかが想像し易くなります。手を伸ばせば若冲さんの絵がある、と言うのは、ファンにとってはたまりません。

若冲が下絵を描いた羅漢像が有名で、若冲さんのお墓にお参りしてからぐるっと見て歩きました。仏様の誕生から入滅までが各シーンごとに表現されているようで、さすがに風雪にさらされて像は痛んでいるのですが、ポーズや表情の分かる物もあり、見ていて飽きません。作られた当初はどんな感じだったのか、とても興味深いです。

10:30から法要が始まりました。檀家さんは会場に入れるのですが、一般は外で待機。ぞろぞろと何人もお坊さんが会場に入りました。そして、今まで聞いた事が無い、黄檗宗のお経が始まりました。何人もが声を合わせるところはお経と言うより、まるで民謡を聞いているようでした。

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一般客は建物の外に設えられたお焼香台でお焼香ができるのです。並んでお焼香をしました。一緒に回られた女性は、次の予定があるので、と途中で移動。相国寺若冲展に行くそうです。

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私はお経が終わったところで、お寺を後にしました。一行は若冲さんのお墓にお参りするため、ぞろぞろと移動していました。

よく、坂本龍馬とか、新撰組の誰かとか、赤穂浪士だとかの法要が行われたというニュースで、一緒の人が参列していますが、ものすごく熱心なんだなと思っていました。まさか自分が有名人の法要に来ちゃってるとは驚きですが、来ちゃいました。今回の旅のメイン・イベントは、実はこれです。

今回は若冲を旅してみようと思ってやって来ました。それで、昨日は相国寺美術館で若冲展を見ました。

このお寺では御朱印帳が若冲の虎図で、あまりに可愛くつい購入し、そちらに御朱印をいただきました。御朱印帳が、どんどん増えて行きます。

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さて、お寺を後にして、次は隣にある伏見稲荷に行く事にしていました。途中で、歯痛などに効くというぬりこべ地蔵を参拝。

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ランチの後で、いよいよ3年連続外国人に一番人気な伏見稲荷です。

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ここは参拝もするのですが、山登りと言いますか、ハイキングです。赤い鳥居のトンネルを潜ってどんどん進んで行くのですが、時々お社が出て来て、参拝。また鳥居のトンネルを潜ってどんどん階段を上がって行きます。もう途中から、赤いトンネルはどうでも良くなってきて、ひたすら山道をゼイゼイ言いながら登ります。お茶屋さんが出てくる場所もあります。ぐるっとお山巡りをしました。伏見稲荷だけで約2時間。猛烈に疲れました。何処かに座りたい、でも座ったら立てそうにありません。

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赤い鳥居のトンネルを潜って彼岸に行き、お山を巡ってまた鳥居を潜り抜け、こちら側に戻って来た様な妙な達成感があります。

そして、こんな辛い山登りを凄い人数の人々がやっていて、物好きは私だけでなくこんなにもいるのか、しかも世界各国からわざわざ来日して、山登りですよ、となんだか可笑しな感心をしました。

それでもキツネの絵馬に願を掛けて飾ってきました。おみくじも引いたし、御朱印ももらいました。「重軽石」と言う、想像より石を持ち上げて軽かったら願いが叶うというのもトライ。私、持ち上げるどころか、ピクリとも石が動かせませんでした。5kg位かなと思っていたのですが、もっと重かった。私の次の女性は軽々と持ち上げ、その方のお母様らしき70代の女性も持ち上げていました。これはいったい?そんなに世間の方たちは力持ちなんでしょうか?

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参道でキツネの顔のおせんべいをお土産に買いました。

その段階でまだ15:00だったので、宇治に行くか東福寺に行こうかとも思ったのですが、足が重くて、もうどこへも行けそうになく、錦市場へ行く事にしました。

今回の若冲旅には、錦市場も含まれています。若冲さんは、錦市場の青物問屋の出身です。

さて、「京都の台所」と言われる錦市場。大分以前にきた事がありますが、随分と様変わりしていました。前に来た時は、お漬物屋さんが多いな、魚屋さんは焼いた魚も売るのか、と思っていました。

今回、錦市場はまるでアジアの夜市の様に、食べ歩きができる場所になっていて、あっちの店、こっちの店で色々買ってその場で食べられます。

事前にチェックしていたものの、食べまくりです。まず、小ダコの中にウズラの卵を入れたやつ、穴子の焼いたの、たこ焼き、串に刺さったトロサーモンのカルパッチョ風、チョコレートのコロッケ。どれだけ食いしん坊なのでしょう!満腹です。それなのにチョコレートのコロッケを売っていたお惣菜屋さんでとりの南蛮漬け(名称は忘れましたが、そんなような料理)をテイクアウト。伏見稲荷の参道で稲荷寿司を2個買っていたので、宿に帰って食べようという腹づもりです。

足が痛いので、四条通りでバスに乗って宿まで帰りました。

今日はもうクタクタです。よく歩いた一日でした。