朝から有料コンサートが2つ続いていまして、しかも同じ会場。1つ目は9:00開場、9:30開演なので、まるで会社に行くようにして会場に行きました。
この1つ目のコンサートは、イ・ムジチ合奏団のものです。
イ・ムジチって、私が子供の頃、すごく有名で人気がある楽団でした。当時はイタリアの合奏団であることすら理解しておらず、オーケストラかと思っていましたが、弦楽合奏団です。ヴィバルディの「四季」で有名です。12人でして、うち1人がピアノ、残りが弦、女性が1人、男性11人の構成でした。
曲目は下記の通り。
リュリ : バレエ音楽「愛の勝利」から 序曲
「私が土の中に横たえられた時」(ディドの嘆き)
エイヴィソン : 合奏協奏曲第5番 ( 原曲 : D. スカルラッティ )
え~と、お恥ずかしながら、私、これらの曲を今まで聴いたことがありませんでした。あら~、と思ったものの、ヘンデルの曲はよかったです。今回の「熱狂の日音楽祭」のテーマが「新しい世界へ」ということで、そういう意味ではその通りだつたと思います。演奏が終わった後、拍手が鳴り止まず、アンコールでお得意のヴィバルディの「四季」から「夏」をやったのですが、やっぱりイ・ムジチらしいというか、すごくこれは良かったです。受け手が初心者なもので、分かり易いものを好んでしまうのです。
2つ目の有料コンサートは11:15から、同じ開場でした。出演者はボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)、アレクサンドル・ギンジン(ピアノ) 、安江佐和子 (パーカッション) 、藤本隆文(パーカッション)です。
曲目は以下の通り。
ラフマニノフ : 交響的舞曲 op.45 (2台ピアノと打楽器版 )
ピアニストとパーカッション奏者がそれぞれ2人ずつ。これはいったい・・・と思っていましたが、思いのほか心地良かったです。そしてこの曲も聴いたことがありませんでした。正直言って、何がなにやら良くわからないが、気持ちよかった、面白かったというところでしょうか。
2日間、有料コンサートに3つ行って、知っていた曲が1日目のアンコールのショパンと2日目のヴィバルディの「四季」だけだったとは、我ながら情けなくなりました。それほど、いくらでも演奏したくなるいい曲はたくさんあるってことですね。メジャーなものしか知らないのは恥ずかしいことです。もっと気楽に視聴エリアを広げていきたいと思います。
その後はチケットの半券で入れる地下のキオスクステージに入り浸っていました。
16:30からの「サプライズコンサート」では、有料コンサートに出演のアンサンブル・オブシディエンヌという古楽のグループが登場。フランスの中世音楽を様々な復元楽器で奏でます。古楽ってなかなか聴く機会がないのですが、とても心が落ち着きます。シェークスピアのお芝居のバックに流れている感じの曲です。
19:20からは「サプライズコンサート」で有料コンサート出演のパリサンダーというイギリス人女性4人組のリコーダ四重奏でした。しかも今まで見たこともないようなリコーダーが次々と登場する楽しいステージでした。
20:10からは「フォル・ニュイ !! 第2夜」で「今夜はカーニバル ! 踊れ ! サンバ !」ということで、ウニアン・ドス・アマドーリスという大学生のサンバ・チームが出演。楽器を抱えた鼓笛隊と、サンバの衣装のダンサーが会場を沸かせました。サンバのリズムと派手な衣装でお尻むき出しのダンサーたちに、会場はすっかりリオのカーニバルのミニ・バージョンに。「踊る阿呆に見る阿呆」と言いますが、サンバは踊る阿呆になつた方が楽しいだろうと思います。写真撮影禁止だったのが残念です。
すっかり満喫した一日でした。