前回帰省していた2日の朝、花瓶を割ってしまいました。
それは昭和レトロと言われるらしいガラスの花瓶でして、深いブルーで口がフレア状に開いていました。高さは25cmくらいだったので、生ける花は比較的背を低くしていました。
母の生前は母が編んだ花瓶敷きの上に乗せられて、玄関先で花を生けられていましたが、妹はその花瓶が嫌いらしく、母が亡くなってからは玄関先で埃にまみれていました。
私がそれを貰うことになっていました。
今回、父の葬儀にお花を沢山頂きまして、葬儀の後、出席者に持ち帰れるようにしてもらったのですが、それでもまだ余った花を持ち帰り、お仏壇の花瓶と、その花瓶に生けました。1束は私が持ち帰ったのですが、まだ1束、お風呂場の桶に残っていました。そちらはまだ元気なのにお仏壇に生けた方が枯れていたので、入れ替えようとしていました。
いつもは台所で花は生けるのですが、その日はお風呂場の桶に1束あったので、お風呂場に花瓶ごとお仏壇にあった方を持っていき変えようとして、手が滑り花瓶を落として割ってしまいました。もう、木っ端微塵です。
生家のお風呂場はタイルなので、実によく割れるのです。今時流行りのお風呂場の床ならフカフカしていて割れなかったかも。
思えば10年前は母の葬儀の後、同じ場所でお仏壇用の花瓶を割ったのでした。10年ごとに花瓶を割っている計算にねります。
割ってしまったら、同じような物は見つからないものですね。あの花瓶は私が子供の頃からずっとあった物なのに。父を追って後追い自殺の様に花瓶も逝ってしまった様な。
陶磁器やガラス器を割ってしまうと、気持ちが落ち込みます。