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ドラマ「王になった男」

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韓国ドラマ「王になった男」を見終えました。

テレビ東京で毎朝放送していたのを録画して、晩御飯の時に見ていました。

 

このドラマは面白かった。イ・ビョンボン主演の映画が以前ありましたが、その話のドラマ版です。

ただ、今作は映画版の主人公が実在する廃位された王、光海君(クァンヘグン)とされているのに対し、光海君をモデルにした架空の王という設定の様です。

主演のヨ・ジングは、子役出身だそうで、まだかなり若いながら、一人二役を演じています。後で知ったのですが、「ジャイアント」というドラマの主役の少年時代を演じていたそうです。このドラマはめちゃくちゃ面白かった。

前半の見せ場は王と道化の二役をいかに演じ分けているかと言う点で、同じ王の衣装を着ても全くの別人格として演じているのが見事です。それとともに道化のハソンが王として成長していく様や王妃とのロマンスもドキドキ。

後半は政争が苛烈さを増していく様子と、道化のハソンを王の身代わりとしたハクサンですら、ハソンを王として認め扱う様になる過程や様子、特に、2人が韓国の正式の挨拶を交わすシーンは名シーンです。完全に支配者と被支配者が入れ替わったシーンです。「支配者」という言い方は嫌なのですが、初めはハクサンの傀儡でしかなかったハソンがついには本物を超えて王になった瞬間です。

 

低い身分出身で旅の一座で道化として生きていた1人の青年が、偽りとは言え場所と地位を与えられる事で、その身分に見合った人物に成長していく。人とは「氏より育ち」とはよく言ったものです。低い身分出身だったから、一般の国民たちの気持ちがよく分かり、よい政治ができたという皮肉。人民の中に居てこそ分かる事が国を動かしていく際には必要で、あの時代の官僚たちの多くが顧みなかった民心に寄り添ったから出来たことが大きく偽物の王の評価を上げ、真実の王にしていきます。

見所は色々ありますが、面白いドラマでした。

主演のヨ・ジングは、まだ若いのに芸達者で上手に二役を演じて居ました。いいドラマを堪能いたしました。