今日は半袖Ｔシャツの上にパーカーを羽織っていても、ちょっと寒さを感じました。電車内ではダウンだか中綿だかの入ったナイロン素材のコートを着た人が何人かいて、そこまでまだ寒くないでしょうと思ったものの、いつの間にか夏から確実に秋になっていました。もう、今年の夏は終わったようです。
毎年、この季節になると、今年こと村上春樹がノーベル文学賞を獲るのではと言う騒ぎがあるのですが、今年はどうだったのでしょう？
フタを開けてみれば、ヒデオ・イシグロ氏がノーベル文学賞を受賞しました。おめでとうございます。
ヒデオ・イシグロ氏は日系イギリス人で、出身地は長崎です。幼稚園の頃にイギリスに移住し、後にイギリス国籍を取得されたようです。そんなに幼い頃からイギリスに住んでいたら、それは日本人と言うよりはイギリス人ですね。
以前、映画化された「日の名残り」を読みましたが、とてもイギリス的な題材を用いた小説でした。映画を先に見ていて、良かったので原作を読んだのですが、小説も素晴らしく、また読むきっかけになった映画も素晴らしい出来の作品です。
「わたしを離さないで」は日本でも綾瀬はるかさん主演でドラマ化されましたね。映画版をやはり見ていて、暗い作品だなと思った記憶があります。ゆくゆく原作を読もうと思いながら、まだ読んでないのです。この機会にカズオ・イシグロ氏の小説をまとめて読んでみるのもいいかもしれません。
いずれにしろ室内で過ごす時間が長くなって行く季節です。
