北陸旅行3日目。
昨夜は金沢泊だったので、今日は朝から金沢観光です！と、張り切っていたものの、朝から結構な雨降り。天気予報で知ってはいたものの、やはり初めて来る場所での観光に雨降りって嫌ですね。
ホテルの部屋で、ホテル設置のティファールで冷蔵庫の水を使って湯を沸かしまして、お部屋に用意してくれていたインスタントコーヒーを飲んで、いざ出発。11時にチェックアウトすれば良いので、歩いて行ける距離の兼六園に向かいました。兼六園に着いて、突然ポットにお湯が残っていたか気になりました。プラグを抜いてこなかったので。で、一旦ホテルに戻って確認したら、ポットの底1cmくらい、湯が残っていました。そこで、作戦変更して、まず荷物を全て持って駅に行き、ロッカーに預けて、東茶屋街へ向かい、その後近江市場でランチを取り、そのあと兼六園、21世紀美術館、時間があったら金沢城公園を回ることにしました。因みに今回お世話になったKO KO HOTEL 金沢香林坊は現代的なセンスのホテルで、居心地は良かったです。スタッフも親切で感じの良い方ばかりでした。
色々ありましたが、バスでたどり着いた東茶屋街。10時前に着いたので、まだ殆どの店が開いていませんでしたが、雨は容赦なく振り続けます。東茶屋街は美しい昔ながらの街並みが残っている一画で、お茶屋さんの部屋の見学などもできます。総体的に和風スイーツのお店と金箔屋さんが多いように感じました。早く開いた店から覗いたり、街並みを撮影したりしていると、それまでよりも強い雨降りになり、丁度入ろうか相談していた小物店兼和風カフェに飛び込みました。2階のお席が和室で、畳に座布団でくつろげます。昔ながらのお部屋の設もしっとりしていて良く、更に良いのは窓側にお部屋からせり出した様な部分があり、そこから外が見えるのです。昔は、この辺りは毎晩賑わった事でしょうね。お抹茶と上生菓子のセット800円を頂きました。同じお菓子が出て来るのではなく、私と妹では別のものが出てきました。「その人に似合ったものを出してくれているのかな？それとも人を見ている？」などと話しながら頂きました。因みにお抹茶の茶碗も別の物が来ます。そういうのって、むしろ面白くて歓迎です。
一服してから美しい街並みを散策。流石にどの店も開いていました。器の店に入ってみたり、金箔屋さんに入ってみたり、ここだけでもかなり楽しい。きんつばが看板商品らしい和菓子屋さんがあったので、待望のきんつばを地域観光券(お土産や飲食で使えます。土日なので1,000円分、頂けました) で、購入。余った分は他で使えるとの事。このお店、小さな店なのですが、大人気で混み合っていました。どうも和菓子の有名店だったようです。
さて、今度は近江市場へ海鮮丼を食べに行きました。近江市場に屋根があって良かった！何店舗か海鮮丼の看板が出ていたので、しばらく狭い通路をウロウロ。物凄い行列ができている店があり、何かと確認したら回転寿司でした。妹に「回転寿司と海鮮丼だったらどっちが食べたい？」と尋ねたら、「回転寿司」との事でしたが、あまりの行列に、私たちはすぐに諦めて海鮮丼が食べられる店を探しました。「刺身屋」という店が、行列がまだなかったので、すぐに入れてすぐに注文した海鮮丼、「刺身屋丼」(2,500円、味噌汁付き)なるものにありつけました。具材が11だか12だかびっしり埋め尽くされています。凄い、かなり幸せな感じです。そして、かなりお刺身を食べた気がしました。昨晩からひたすら刺身を食べているような。衝立の向こうの60代のご夫婦は奥さんが豪華海鮮丼(4,500円) 、ご主人がマグロ丼を注文したのですが、(すぐそばなのでまる聞こえ) 、ご主人がマグロ丼を口に運ぶ都度感動の声を漏らしていました。奥さんはその間、黙々と食べ進んでいるようでした。ま、とにかく新鮮なお刺身をこれでもかと食べた感じです。食べ終わって外に出たら、お店の前に長蛇の列ができており、いいタイミングで入ったなとちょっと嬉しくなりました。
ガイドブックで、この市場で食べ歩きにおススメとされていたコロッケですが、長蛇の列の挙句にやっと購入しました。コロッケを店頭でどんどん作っているのが見られるのですが、種類が多くて、何がおススメか分からず、金沢カレーコロッケ(220円)を買いました。これ、温かかったら美味しいだろうに、冷めていてイマイチでした。店頭の電子レンジで温めるのかしら？
お腹もいっぱいになったので、いよいよ今回の観光のメインである兼六園をバスで目指します。はす向かいに位置する21世紀美術館に先に行った方が良いのでは、という事で、まず21世紀美術館。あのー、物凄く人が多くて圧倒されました。この美術館には無料エリアと有料エリアがあるようなのですが、そんな事どうでもよくなる程の混み具合。一体ここで何を見たら良いのか？いや、私がモダンアートに関心が薄いだけなので、見る人が見れば素晴らしいのだと思うのですが、関心が薄いところに持って来て、雨降り、人混み、かなりげんなりしてしまい、お土産コーナーだけ見て(それも一部) 、美術館を後にしました。
兼六園は昨夜すでに来ていたので少しは分かりやすいかと思ったら、広大すぎてどこに自分たちがいるのかも分からない程。昨夜行った場所にすらたどり着けません。今の時期、樹木を積雪から守るための雪吊りという技法が各木にされているのですが、これ、美しい。近くで見ると縄が枝に括り付けられているのですが、あらゆる木になされていて驚きました。物凄い本数に雪吊りがされていて、木への愛を感じます。同じ和風庭園でも関東では雪吊りの習慣がなく( 滅多に雪が降らないので) 、兼六園の特徴なのか、この地域の特徴なのか、とにかく兼六園と言えば雪吊りが名物だと思います。それが見たくてわざわざ冬に来たわけですが、なんと雨に祟られるとは思ってもいませんでした。それでも、兼六園の梅林では梅が咲き始めておりまして、晴れた日は香りも良いのでは。
兼六園をウロウロした挙句、もう寒いし雨だしでくたびれ果てて、14時くらいには切り上げて金沢駅に向かいました。とにかく屋根のある所！金沢駅ではお土産を購入して、あとはカフェでゆっくり過ごすつもりだったのですが、お土産を買うのも長蛇の列、カフェに入りたくても席が取れず、仕方なくセブンイレブンでペットボトルのコーヒーを購入して、駅隣接のファッションビルの休憩所で飲む始末。ファッションビルも駅も異様なほど混んでいます。なんだかぐったり。普段、東京で仕事をしていて、お出かけも都内に行くのに、不思議なことに都内の混み方となぜか違うのです。慣れない土地という事もあり、疲れるのかもしれません。新幹線は16:51なので、3時間近く駅ビルで時間を潰してしまいました。
帰りの新幹線は遅れが出ましたが、新幹線に乗ってからは快適で、なんとか帰ってきました。
初めて行った金沢は、食べている時だけ充実していたような気がします。体験プログラムに参加したりしたら、もっと楽しかったかと反省。何よりお天気に恵まれなかったのが一番痛かった。いずれ、リベンジします。次回はじっくり金沢にいるのもいいし、能登の方に行くのもいいかなと考えています。
高岡の国宝 瑞龍寺を後にした際に、「『今回の旅でどこが一番良かった？』と尋ねたら、『寺』って答えちゃうかもね」なんて行っていたのですが、このお寺はゆっくり見学できて良かった。時間の流れがゆっくりしているようにさえ感じられました。高岡市には昨年末にもう一つ新たな国宝の建物が認定された場所があると、先に情報収集した際に訪れた日本橋にあるアンテナショップの観光案内所の担当者が言っていました。更に「ドラえもん」の作者である藤子・Ｆ・不二雄 さんの出身地だそうで、市内あちこちにドラえもん関連のモニュメントがあったり、ドラえもんトラムが走っていたりするそうです。あ〜、また行きたい！次回行くなら海のある辺りと合わせて、あるいは世界遺産の五箇山まで足を伸ばしてと、こちらも色々楽しみがありそうです。
いずれにしろ、旅は楽しい。また北陸へ行きたい気持ちでいっぱいです。
