今年の夏ドラマも軒並み終結。夏も色々見て楽しませて頂きました。
今期は「VIVANT」の一人勝ちだったと思います。前評判が高かった今作は主演クラスの俳優ごズラリと勢揃いし、物語は一転二転し、事件の真相を毎週追う楽しさと大元の復讐劇、絡み合う人々の愛憎と欲望、組織対組織、国家対国家のぶつかり合いなど見所満点。唯一気になったのが終わりの方の回で、ベキが過去の真相を語る時に流れる70年代の恋愛映画のBGMの様な曲が、あまりにも現代の作品、この作品の内容にそぐわなくて、なんとかしてくれと思ったくらいです。あとは、本当によくできていて楽しめました。
私が次に楽しみだったのが「ハヤブサ消防団」で、こちらも毎回目が離せない展開。田舎の濃厚な人間関係や消防団のメンバーなど、キャスティングご絶妙でした。ただ、最終回は、なんだか着地点がそれって、と思うほどあっけなく、ムードを高めるだけ高めた割には着地が地味だった気がします。
あとはお仕事ドラマ「シッコウ 犬と私と執行官」が、面白かった。執行官って、今までドラマになってないですよね。公務員なのに出来高制というのも、なんだかおかしいし、実際は過酷な職業なんだなぁとご苦労が偲ばれます。今まで女性の執行官はいなかったとかで、ドラマ放送中に1号が誕生してそうです。あの織田裕二さんが脇役ということでも話題になっていましたが、伊藤沙莉さん主演で、なぜか犬にモテモテの女性が執行官補助者として現場に立ち会う内に、執行官を目指す話なのです。執行ってお金が払えず差押えをされるわけで、執行される人たちにも色々事情があり、なかなか考えさせられるものがありました。
あとは「VIVANT」と似た話ながら規模がぐっと小さくなった「警部補ダイマジン」、現状を変えたい3人の女性が犯罪に手を染める「彼女たちの犯罪」、行き詰まった書道家が島での生活を通して成長する「バラカモン」が面白かった。
秋も楽しみです。
📷 一人勝ちの「VIVANT」。
