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大河ドラマ「どうする家康」最終回

今日で今年の大河ドラマ「どうする家康」は最終回でした。

面白くないだのなんだの色々な批判、悪口はよくネットニュースでも取り上げられていましたが、私は面白く拝見しました。

初回こそ戦場に馬で向かうバックがCGで、まるで「ロード・オブ・ザ・リング」のモルドール軍の様に見えたり、信長の居城が紫禁城みたいだったりとちょこちょこ笑える所はあったのです。クライマックスでかかる曲もなんだか70年代の洋画の恋愛物で使われている様な曲で、なんだかなぁと思う事もありました。でも、全体的には面白かった。

徳川家康の生涯を知っている様で知らなかったので、今回じっくりと初めて知った感があります。戦国ものでは、徳川家康は子供の頃から人質に出されていたというエピソードの後、突然特別扱いの立場の様に登場してくるので、どうやってそこまでになったのかがイマイチよく分からなかったのです。

今回初めて知った家康の人生は戦に次ぐ戦。武将としてデビューして以来、最晩年まで戦い続けている一生です。他の武将、為政者と違うのは、家康はとにかく長生きだったという事。そして本当に戦いの無い世を作ってしまったという点です。

「どうする家康」の人物造形は興味深く、泣き虫弱虫鼻水垂れの心優しい白兎であった弱小国の若き殿様が周りの期待に押し上げられ、一番大切なものを奪われて、いつの間にか大物と目される存在にまでなっていく事。特に妻と長男を失ってからの家康の腹の据え方は半端なく、狸に化けたと言われる程。その辺りからの演じる松本潤さんの家康は貫禄が出て素晴らしかった。

徳川と言えば家臣団。このドラマでは殿の為なら命さえ惜しまない熱い家臣団の面々との深い絆も描かれて、そこも見所でした。

最終回にしてコントの様な「織田信長から賜った鯉の話」のエピソードが明かされ、最後は家臣団皆で「海老すくい」を踊っている側で、瀬名と杯を交わしながら談笑している家康と言うのは、楽しい最終回でした。

寅年生まれとされている家康が実は卯年生まれだった、と言う仮説に基づいた物語はよく出来ていました。徳川家臣団の家康への恭順ぶりは戦国一なのでは。何だかんだ言っても家康は優しい人だったと言う切り口ですが、結局は優しい人が最後には勝つのですね。面白いドラマでした。

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