ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

講談 「お岩誕生」

私的に「怪談で涼もうキャンペーン」を行っていまして、浅草演芸ホールで7月16日から20日まで、「夏のお楽しみ 怪談」という番組をやっているので、20日に行って来ました。
 
16日 番町皿屋敷
17日 乳房榎
18日 小幡小平次
19日 雨夜の裏田圃
20日 お岩誕生
 
どの日も行ってみたいもののそういうわけにも行かず、どの日に行こうか悩んだものの、やっぱり「四谷怪談」かしら、と20日に行きました。
 
演じるのは神田松鯉 ( かんだしょうり ) 師匠と御呼びするのでしょうか、講談師の方です。講談はテレビで見たことがあるものの、実際に見るのは初めて。神田松鯉師匠も初めてです。
 
浅草演芸ホールは以前、行ったことがあるので雰囲気などはよく判っているので安心して出かけられました。夜の部は16:40から、今回のメイン・イベントが始まるまは20:00すぎ。それまでは、通常通り落語や漫才などを堪能。大爆笑で頬が痛くなった頃、20:30からいよいよ怪談です。
 
さて、「お岩誕生」ですが、「四谷怪談」のお岩さんがこういうわけで幽霊のお岩になりました、という話だと思っていたのですが、さにあらず。お岩さんが生まれる前の凄惨な事件の話で、まさにお話の最後で、お岩さんが「オギャー」と生まれます。言わば「四谷怪談」前哨戦と言ったところでしょうか。
 
今まで知らなかったものの、お岩さんの両親は悲惨な目にあっているんですね。そこに登場する悪役は、もしかして本編にも出てくる悪役と同一人物なのでしょうか ?
 
講談って初めてながら面白いですね。講談と落語の違いはイマイチ判らないのですが、講談は話をしながら講釈台を貼り扇でバンバン叩くんですが、神田松鯉師匠はそんなにバンバン叩きません。その話術は巧みで、ついつい聞き入ってしまいます。そして、クライマックスでは会場の灯りが一斉に落とされ、顔が浮き上がって見えるような青いライトで照らし出され、怪談のムードを盛り上げます。後方から2人の幽霊が客席を脅かしてまわり、客席から悲鳴が・・・。いや、真ん中ヘンの席に居た私もびっくりしました。最後方の女性客は絶叫してました。
 
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怪談じたいは30分くらいでしたが、あっと言う間でした。
 
もともと講談というのは、長いお話をいくつかに分けて聞きついで行くものらしいのですが、「四谷怪談」をまるごと聞いてみたいですね。
 
日本の古典芸能というのは、怪談の宝庫かもしれませんね。