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一龍斎貞水師匠の怪談で涼む

一龍斎貞水さんの怪談を聞きに、「第36回 新文芸座落語会 貞水の怪談 VS 扇遊の落語」に本日行ってきました。
 
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本日の出演者は怪談の一龍斎貞水さん、落語家の入船亭扇遊さん、女性講談師の一龍斎貞友さんで、最初にお三方の対談がありました。そして、貞友さんの講談、扇遊師匠の落語で笑って、いよいよ貞水師匠の怪談です。
 
「何を話しましょうかね。『四谷怪談』でも、あまり知られて無いのにしましょうか。有名なのだと比べられちゃうからね」と語りだしたのは、なんと先日浅草で聞いたばかりの「お岩誕生」でした。
 
貞水師匠が言うには、「寄席でやってる怪談というのは怖くないんですよ。怖いとこっちがやだからね。本当に怖かったら、誰も聞きに来ないでしょ」とのことですが、いやぁ~、怖かったです。
 
貞水師匠の怪談は舞台装置があったり効果音があったり照明の加減があったりと、演出がバッチリ。しかも、語り手の師匠が上手い。師匠の語りだけ
でも十分怖いんです。なんでだろう、声ですかね ? 語り口ですかね ?イメージ 2
 ここぞっ !! ってところがとにかく怖い。ゾッとするんです。先日、聞いているのであらすじは分かっているのに、来るゾ来るゾ、というところがホントに怖い。
 
講談というよりは一人芝居というか演劇みたいです。暗い中、剃髪の師匠の顔だけくっきりと浮かび上がる様なライティングも効果的です。良いものを見せていただいた、という感じです。
 
先日と本日と「お岩誕生」を聞いて、見て、同じお話でも語り手、演者によってまったく違った感触のお話になるなとつくづく感じました。そして、「四谷怪談」を通しで読みたいな、という気になりました。大好きな京極
夏彦版の「四谷怪談」である「嗤う伊右衛門」を再読しようかな、と思います。
 
実は、9月にも師匠の立体怪談を見に行くので、そちらも楽しみです。
 
あぁ、怪談って、なんて奥が深いんだろう。ホント、楽しい。
 
 
落語会のポスター。反射してしまってかえって怖い写真に。
  本日の演目。