ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

近所の小さなスーパーの閉店

よく行っていたお店が急に閉店してしまうとびっくりしますよね。
 
今日はくたびれていたので、田舎に帰るのを止めて、家で静かにだらだらしていました。夕方になったので、食糧の買出しに行ってびっくり ! 家の近くにある小さなスーパーは、いつも表に季節のフルーツを並べて売っていましたが、今日はその台がガラガラ。ついでに店の中も、もう人がいなくて物も無くガラガラです。いったいどうしたのかと店を覗き込んでびっくり ! 入り口のガラス戸に「閉店売り切りセール、6/29をもって閉店します」の貼り紙が !
 
えぇっ !! そんなの知らなかったよ~と、気持ちがざわめきます。その店の前を最後に通ったのは先週の水曜日で、近くの病院で健康診断の後、保健センターで骨密度の検査を受けた帰りでしたが、保健センターの近くのコンビニ前にテントの八百屋さんが出ていて、そこを通るとついつい野菜を購入してしまいます。それで、その日はランチに中華のお店に寄ったり、和菓子を買ったりもしていて、荷物がいっぱいの上、当面の野菜も購入済みだったので店の前を素通り。それ以降、就職活動が忙しく、家を出ると駅から電車に乗って出かけ、用事を済ませて駅からまっすぐに帰宅する日々で、その店に行く機会がまったくありませんでした。今日閉店だったのを知らなかったお客さんは私のほかにもいたようで、通常その店は19:30迄やっているので、18:00頃通って初めて閉店を知ったらしいご夫婦の奥さんは「知らなかったよ~、おじさん言ってくれなくちゃ~」と連れ合いに言っていました。
 
私自身、買わない生活を始めてから、実際に買う機会が減っていたのと、駅向こうに一昨年できた安売りスーパーが野菜のバラ売りをやっているので、最近はそれを買ったりしていました。一人なのでトマト一山4個とかきゅうり一袋4本とかは、買うと結構必死で食べます。野菜のバラ売りは一人暮らしにはありがたいのです。また、お勤めをしていてお弁当持ちだった時は、常におかずになりそうなものを購入するので、ちょくちょく食品の買い物をしていたものの、お弁当を作らない生活になった途端、それまでマメに食品を買わなくても済むようになって、足が遠のいていたというところでしょうか。だって、ずっとその店はあると思っていたので、私が求職活動をしている間くらい、しばらく行かなくてもまだあると安心していました。
 
その店は「ヤマニ」という名の小さなスーパーなのですが、私が10数年前に蕨に引っ越して来た当初より通っていたスーパーでした。近所には西友マルエツというスーパーがありますが、ヤマニは野菜が安く、野菜を買う時は必ず行っていました。想像するに、最初は八百屋だったんだけど、お客さんに「魚ないの」とか「お肉ないの」とか言われているうちに、魚とお肉も置くようになったような感じのお店です。もちろん、お菓子やパンや日配品も調味料もあり、食品に関してはその小さなスーパーで一通りの買い物は済んでしまうのです。お酒だけは近所の酒屋さんに行ってね、というところでしょうか。
 
「ヤマニ」という店名もなんでだろうと思っていたのですが、ある日フと気づいたのが「山荷」という意味だと思います。新鮮な野菜や果物、食品を山のように積んで売っている店ですよということかなと思いました。
 
ずいぶん前に、まだズッキーニがそれほどメジャーでなかった頃、そのお店でズッキーニを探していておじさんに尋ねたところ、「今度入れときます」と言っていたと思ったら、しばらくしたら本当にズッキーニが並んでいて、それ以来レギュラーになっていました。レジのおばさんに「それどうやって食べるんですか ? 」と尋ねられたので、「油で炒めると美味しいし、生でサラダもいいですよ」と答えたくらいの時代の話です。
 
数年前から蕨の七夕祭りである「機祭り」では、店頭に果物の王様ドリアンが山のように並んでいたことがあります。なんてチャレンジャーなんだろう ! と思いましたね。ドリアンって日本では決してメジャーな果物ではないですよね。それは今でも。好き嫌いがはっきり分かれる食べ物だし、嫌いという人は結構多いのではと思います。そのドリアンを丸ごと売っているというのは、なんとも豪快ですね。売れ残っちゃったようで、翌日、切り分けたものが売られていましたが、あまり人気が無かったようです。因みに、私はドリアンって好きです。
 
一頃からか¥98コーナーが出来て、まいたけとかしめじとか、そのシーズンの野菜などが並んでいました。そしてそれからしばらくして、¥68コーナーも出来ました。買う方は安く買えるので嬉しいけれど、そんなに安くしちゃっ大丈夫なのかな・・・といささか心配になりますよね。周りにある大手スーパが値下げをすれば値下げしないわけには行かないのでしょう。それでも、大手のスーパーはやっていけても、規模の小さいお店はやっていけないですよね。そういうことなのかなと思います。あくまでも、私の推測です。
 
梅が出回る季節は梅酒を漬ける季節です。その季節になると梅の実の脇に氷砂糖とレシピが用意され、私はそのレシピを元に初めての梅酒を漬けました。
 
その店は小さいお店だったけれど、働いている人たちの定着率が良くて、レジの方もずっと同じおばさんたちでした。古いタイプの打ち込み式のレジを使っているのに、不思議なことに一度も間違ったことが無く、レジの人の誰も間違ったことがないのです。もっと大きな店でも、新しいタイプのレジを使っていても間違う店は間違うのに、です。いつ行っても気持ちよく、野菜をお買い得価格で買える店でした。おじさんたちもレジのおばさんたちも、ニコニコと愛想良く、気持ちよくお買い物の出来る店でした。
 
もうあのお店でお買い物が出来ないと思うと残念です。いつもお店に行くと元気に声をかけてくれていたおじさんたちとももう顔をあわせることがないと思うと寂しいです。まさか無くなるとは思っていなかっただけに、ちょっとショックで、その喪失感たるややるせない思いでいっぱいです。
 
蕨の商店街もどんどんお店が閉店してしまいます。ヤマニの隣は小さなパン屋さんです。その隣は、私が引っ越した頃は肉屋さんでしたが、いつの間にか不動産屋になってしまいました。そして今回はスーパーのヤマニが閉店です。もぉ、頑張れパン屋さん !! です。
 
無くなってしまった店の跡に、何か他の店舗がくればいいなと思います。駐車場になってしまったり、空き地になってしまうのは寂しくてイヤですね。
 
ヤマニさん、いままでありがとうございました。いっぱいいっぱい色々な野菜や果物を安く売ってくれて、本当に助かりました。ありがとう。