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京都旅行2016 3日目3 空也上人象の六波羅蜜寺

京都旅行3日目。ランチの後は六波羅蜜寺へ。

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六波羅蜜寺は平家の信仰の中心にあったお寺だったと記憶しています。平家は六波羅と言う所に屋敷を構えていたはずなので、このお寺の界隈でしょうか?

清水五条バス停と清水道バス停の間位にある道を西に入って行きます。途中、あの世とこの世をつなぐ井戸で有名な六道珍皇寺が右側に現れます。更に前進して左折。

六波羅蜜寺は平家以外にも、「南無阿弥陀仏」と唱えた言葉が仏様の姿で口から出ている空也上人の象でも有名です。

今回は空也上人の象に会いたくて、やって参りました。

本堂で、御本尊を拝見してから宝物殿へ。あまり広く無いスペースですが、13体の象が飾られています。お目当ての空也上人象は奥のコーナーで、平清盛象の隣です。

空也上人象は以前、何かの展示会で見たように思います。なぜ、今回、この象が見たかったかと言いますと、シナリオライター山田太一さんの小説を、数年前に読んだからです。空也上人は悩んでいる人、絶望している人と共に歩んでくれるという一文に、これはその象を見てみたいと思いました。

確か、空也上人は口称念仏の祖だそうで、超宗派的に色々な宗派と関係を持ち、在野を修行して歩いた修行僧だそうです。踊り念仏の祖、という事で、このお寺で毎年行われているようです。

空也上人象は、粗末な衣を纏い、痩せ細ってトボトボと歩いている様な象です。胸の所に鐘を下げている様で、それを叩いて「南無阿弥陀仏」を唱えている姿です。見方によっては乞食坊主にすら見えますが、そのお姿は信仰に支えられ、民衆を救いたいという気持ちに支えられ、神々しい程です。

隣に置かれた平清盛象と、何と言うか対象的に見えました。清盛が権勢を極め、豪奢な生活や華麗な社交を誇り、物質文明の頂点にいるとしたら、空也上人は物は持たず、食べるのも満足では無いかもしれない。しかし、見ているのは現実の厳しさであっても、どうにか皆を極楽浄土に導きたいと、先頭を切って鐘を叩き念仏を唱える、いわば内面の充実を目指している様に見えます。

空也上人の象の前では、ちょっと泣けます。

隣に座している平清盛象は、歴史の教科書に乗っている程有名で、清盛な顔といったら真っ先にこの象を思い浮かべるのではないかと思います。

私はずっと、清盛象は目を閉じているのかと思っていたのですが、目は開いていました。目にガラス様の物が嵌め込まれていて、巻物を読んでいるのですが、目つきが鋭い。怖い感じの象でした。

本堂に戻り、御朱印とおみくじを頂きました。ここは、担当の方が達筆でささっと書いて下さいます。

このお寺のおみくじは有名で、今年分は2月4日から来年の2月3日までの占いです。四柱推命を用いている様です。窓口で生年月日を書くと、その生まれにあったおみくじの紙を頂けます。B5サイズで、手書きの文字がビッシリ。それによると、今年の私は大運と年運の悪い所が出ている一年らしく、努力の割に成果が上がり辛く、厄介ごとが多い年らしいです。でも、諦めてはいけない、良い時期がくる時まで努力をする様にとのこと。頑張らないと、です。

入り口の近くには白いおがけのお地蔵さんたちや観音像(?)など、色々あり、ゆるく楽しめます。

空也踊躍念仏厳修という行事が、毎年12月にあるので、機会があったら参加してみたいと思いました。

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1枚目は、お寺のパンフレットの空也上人象と平清盛