篠田桃紅という女性アーティストがいるのですが、その篠田桃紅さんが、3月1日に亡くなったそうです。ニュースで見て知りました。107歳だったそうです。
実は、私たち友人の間で、この年配の女性アーティスト、篠田桃紅さんはとても有名でした。皆、口々に、年をとってもあんなにしっかりとしていて、仕事を毎日できるなんて素晴らしい。ぜひ来たる老齢期はかくありたいと述べるのです。
私が、篠田桃紅さんを初めて知ったのは、多分NHK の対談番組で、聖路加国際病院 名誉院長の日野原 重明先生との対談を見たからです。当時、お二人とも既に100歳超えで、まだお元気で仕事をされていたので、この対談は面白いものでした。それぞれのお話の中に、良く生きるヒントがあって、見ていて参考にしたいと思ったのでした。
篠田桃紅さんは欧米で人気があり、作風は墨で描かれた絵なのですが、どちらかというと大胆で思い切りがいいものでした。中々、実物を拝見する機会がないのですが、番組でレポートしていた展示会は、東京の有名な寺院で行われたもので、確かに外国人のお客様が多く、しかもどんどん絵が売れていました。
いくつになっても自分の愛する仕事を続けて、毎日を充実させて生きていく、良いお手本のようなお二方でした。篠田桃紅さんは女性で、しかもなかなか日本人が海外に出て行けなかった時代にアメリカに行き、生活しており、なんとも豪気で自由を貫いた人なんだろうと思います。
ご冥福をお祈り致します。機会があったら、作品を拝見したいです。