3日、市川団十郎さんが亡くなりましたね。まだ66歳。数年前、白血病で入院していたものの、快復されて舞台に立っていましたよね。歌舞伎役者としては、66歳はまだまだ脂が乗り切っているという世代だと思うのですが、本当に残念です。なんとなく、暴れん坊の息子が落ち着いてきたところで、ほっとして逝ってしまったのかしら、という気もします。
昨年末の中村勘三郎さんの死去に続き、またしても歌舞伎界の巨星堕つ、という感じです。私自身は舞台で実際に団十郎さんのお芝居を拝見したことはないのですが、映像では拝見した記憶があります。パリ公演の頃はニュースやドキュメンタリー番組でよくお姿は拝見しました。「荒事」がお家芸ですから、派手で大きな芝居でいかにも歌舞伎らしい華やかさがあります。DVD作品も多いでしょうから、これから拝見してみようと思います。
それにしても、新しい歌舞伎座になり、もうすぐ杮落としだというのに、ここにきて歌舞伎界は新旧入れ替わったような様相を見せていますね。昨年は襲名も多かったし、歌舞伎のニュースが多かったように思います。名優が去ってしまうのは寂しいことですが、今年も歌舞伎のいいニュースを沢山聞きたいものだと思います。
市川団十郎さんのご冥福をお祈りいたします。
