ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

蟻、猫、鳥、『仙人』熊谷守一に会いに行く 「豊島区立 熊谷守一美術館」

f:id:winewinewine2525:20210617180756j:image

今日はかねてから行きたかった「豊島区立熊谷守一美術館」に行きました。

美術館までのアクセスを見ると、色々な駅から徒歩10分くらいある。要町が近いみたいなので、JR池袋駅から歩きました。大通りを道なりに、要町駅辺りから裏道に入って住宅街を進みます。静かな環境です。細い路地を抜けたら美術館でした。


f:id:winewinewine2525:20210617180849j:image

f:id:winewinewine2525:20210617180853j:image

熊谷守一さん一家が住んでいた場所に、後年お嬢さんが美術館を建てたそうです。ちょうど「36周年展」をやっていました。

熊谷守一美術館」はコンクリート打ちっ放しの3階建で、小さいながらカフェも付いています。建物の表部分に、熊谷守一の蟻の絵が拡大されて描かれています。入り口の周りには彫刻が配され、入り口扉は熊谷守一の「日輪」という作品がノブとしてデザインされています。館長を務めるお嬢さんもアーチストだそうで、そのせいか陶板で作られた部屋の名札や、カフェの長いベンチのデザインなど、おしゃれです。

f:id:winewinewine2525:20210617180945j:image


f:id:winewinewine2525:20210617181015j:image

f:id:winewinewine2525:20210617181010j:image

f:id:winewinewine2525:20210617181108j:image

f:id:winewinewine2525:20210617181103j:image

1階脇のガラスの部屋が企画展の展示室らしく、まずそこから拝見。油彩、ブロンズ、陶器の絵付けなどが並んでいます。

熊谷守一と言うと、金釘文字の様なタッチの絵が平面的に描かれている油彩をイメージしていましたが、若い頃からの作品は全くタッチが違います。あの平面的な画風は、後期の作風なのかもしれません。97歳の長寿を全うされたのですが、俗に言うブレイクするまでが長いと言うか、決まったお客様が付いて毎年絵を買ってくれる様になったのが70歳、パリの個展が84歳の時です。あの作風が早すぎたのか、時代が追いついたのか。

私はあの平面的な画風がいいなと思っていたので、それ以外の作品にはちょっと意外でした。貼り絵や版画の様な線や形なのに、油彩って、しかもその色の鮮やかさ。土っぽいのに何故かおしゃれでモダンにも見える、不思議な作品たち。

2階と3階は常設展のようです。2階は油彩、3階は墨絵と書の展示となっています。

3階、展示室入ってすぐの書がなんと「蒼蝿」と言う文字。書で「蒼蝿」なんて言う文字を見るとは思っていなかったので、思いっきり脱力してしまいました。何というか、きっとすごく熊谷守一らしいのだろうなと感じました。書は「花よりだんご」とか「寂」とか、なんだか他の人の書とは扱う文字が違います。「寂」の文字が滲んでいて本当に寂しそうです。3階は墨絵「蟻」が趣きがあって好き。水彩画みたいに見えます。


f:id:winewinewine2525:20210617181140j:image

f:id:winewinewine2525:20210617181144j:image

f:id:winewinewine2525:20210617181222j:image

f:id:winewinewine2525:20210617181226j:image

f:id:winewinewine2525:20210617181252j:image

f:id:winewinewine2525:20210617181257j:image

お土産に1枚100円のポストカードを3枚購入しました。額に入れて飾ると映えると思います。

入館料は700円でした。

平日だからか、そんなに混んでおらずゆっくり見られて良かったです。小さいながら素敵な美術館でした。


f:id:winewinewine2525:20210617181943j:image

f:id:winewinewine2525:20210617181947j:image

📷 左はチラシ、目録、入場券など。
右はお土産のポストカード。三毛猫の絵は今回展示されていませんでしたが、有名な作品なのと猫好きなので購入しました。