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甘い生活を目指しています。

心にバターを塗る 『グランマ・モーゼス展』

今日は東京世田谷の砧公園にある世田谷美術館で開催中の「生誕160年記念 グランマ・モーゼス展 素敵な100年人生」へ行きました。

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構成は以下の通り。

第1章  アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス

第2章  仕事と幸せと

第3章  季節ごとのお祝い

第4章  美しき世界

 

グランマ・モーゼス』の愛称で親しまれているアメリカ人女性画家アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼスは長年農婦として働き、家を切り盛りして来た女性です。70代で本格的に絵を描き始め、幸運な偶然により見出され、80歳でニューヨークで初個展を開くまでになりました。101歳で亡くなるまで描き続けました。

グランマ・モーゼスの描く作品はどれもほのぼのとして温かく、現代の生活ではなく、今から100年近く前の人と人の繋がりがまだまだ濃厚だった時代の農村の日々の暮らしや季節ごとのお楽しみが描かれています。厳しい季節の冬の風景でさえ、不思議と気持ちは温かくなったくるのです。

グランマ・モーゼスが多分日本で初めて紹介されたであろう展覧会に、以前行ったのですが、今回初めて、70代で本格的に絵を描き始めた謎が解けました。それ以前のグランマ・モーゼスは毛糸で描いた絵を作成していたそうです。今展覧会では実物が何点も展示されていましたが、こういうのは初めて見ました。毛糸を使った刺繍なのか風景が描かれています。グランマ・モーゼスの毛糸絵は評判だったそうです。年と共に手が不自由になって来たか何かのマイナス要因があって、娘さんが絵筆で描く方法を勧めたそうで、そこから本格的に絵を描き始めたようです。よくグランマ・モーゼスの紹介で「70代から本格的に絵を描き始めた」と言うものがあるのですが、理由を見た事がないので、その真相を知り驚きました。マイナス要因から始めた絵がグランマ・モーゼスの後半人生を大きく変えていくわけです。人生とは分からないものです。毛糸絵を制作するのが不自由にならなければ、お嬢さんが絵を描くことを勧めなければ、その勧めに従ってグランマが絵筆を取らなければ、その後の彼女の活躍は無いのです。何でも遅すぎると言うことは無いのだなと感じました。

今回の展示ではグランマ・モーゼスが日常で使っていた物や、手作りの孫のために作った服や人形など、グランマ・モーゼスの人となりが分かるような物も展示されています。絵を描く時のテーブル、これ、脚の部分に渡された板にグランマ・モーゼスが風景画を描いています。しかもおばさんからの頂き物のテーブルに絵を描いたそうです。

この時代の農村部は色々な物を自ら作って生活していて、それが家族総出になったりご近所総出になったりして、作業は大変なのでしょうが描かれている作品の中では楽しい集いにすら見えます。1年分のロウソクや石鹸、砂糖やアップル・バターを作ったりする様子が見られます。農家の生活では羊の毛刈りがあり、刈った毛を洗ったりする様子も興味深く、当時のアメリカ東部の農村の生活が垣間見られて楽しいです。秋の収穫、干し草作り、日曜日のお出かけなどなど。

80点の絵画(毛糸絵含む) と51点の参考資料の131点の展示で内容も充実。1時間もあれば見て回れます。お土産コーナーも立ち寄るのがおススメです。

世界中で「グランマ・モーゼス」と呼ばれた一人のアメリカの農婦の充実した100年の人生を楽しんで見られます。私たちも、いくつからでも始められると応援されているようです。

2月27日までの展示ですので、お時間があったら是非行かれることをお勧め致します。心が和んでホカホカしてきますよ。

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📷 一番下の右は購入したお土産。ピンクのはガチャガチャで当たった「グランマ・モーゼス展」の缶バッジ。

 

今回はランチ時だったので地下にあるセタビカフェを利用しました。以前は販売機で買ったコーヒーを飲んだ記憶がありますが、いつの間にかカフェごできていました。室内とオープンエアの空間があります。

ランチセットは2種類ありキッシュ2種類のプレートにドリンク付きで1,230円也を選択。もう一つの方はハンバーグのプレートでした。

このキッシュのランチ、大正解でした。直径7cmくらいのキッシュはほうれん草の入ったのと、キノコが入ったのとの2種類でした。キッシュってあまり食べる機会がありませんが好き。自分で作っても簡単なのですけどね。スープ、葉物のサラダに人参のラペ、マッシュポテト(?) 、デザートのコンポートも付いていました。ドリンクはコーヒーを注文。なかなか満足度の高いランチプレートでした。

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📷 美味しいものを一皿に。