ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

いつまでも「お客様は神様」ではない

私は常々感じていた事なのですが、この頃の客って、常識のない人が増えていませんか?インターネットが普及して、なんでも意見を言えばいいみたいな風習になってから、20年前、30年前まではいなかったのでは、と思われるモンスターカスタマーが増えている気がします。しかも意見ではなく自分勝手な要求であることさえ気付いてなさそう。

 

本日も、一般のお客様からの問い合わせがあったのですが、呆れて開いた口が塞がらない思いをしました。その人は福岡の支店にそばの値段を尋ねる電話をしてきたそうで、支店から対応してほしいと言ってきました。

その客Yは50代以上の女性なのですが、私の勤め先の製品を全国展開している大手小売店Cでいつもは購入しているのだそうです。今回、その商品を300パック欲しいので値段を知りたいとの事でした。弊社はオンラインショップを運営していますが、1パックでの販売はしておらず、その製品の場合36入りのケースで9ケース分となります。1パックに換算すると小売店Cの方が安くなるのですが、それは仕方がない事で、Cは大量に購入しているお得意様でその分お安く仕入れる事ができるわけです。

Y曰く、「お話にならない。300欲しいのに、Cの方が安い」実際、Cの方が安いのでそちらで購入される事をお勧め致しました。更にYは言います。「たくさん買いたいから売ってる元の会社だと安くなるかと思ったのに。だったら問屋を紹介して欲しい」

あの〜、あなたは小学生ですか、と言いたかった。日本の商習慣で、一般の客を問屋に紹介しませんって!その客は「たくさん買う」と言うものの、勤め先のオンラインショップで9ケース買っても5万円ちょっとです。そう言う金額の取引を「たくさん買う」とは言わないのですけどね。個人の「たくさん」と企業の「たくさん」は概念が違うと言うことを理解していないようで、小学生なら知らなくても仕方ないものの、ある程度の期間人間をやって来たら知らないと恥ずかしいことです。こう言う客は働いた事がないのか、この人の親や連れ合いは勤め人ではなく莫大な財産で食っているのか?世の中のことが分からず、恥ずかしい事を平気で言う神経が分かりません。少しでも安く買いたい気持ちはわかるけれど、100円のものを100円で売っている場合は特に問題はなく、100円の価値のものを80円にしろとか値切る行為というのはその製品自体は元より、それを作っている企業もバカにする行為です。高いと感じるなら買わなくて良い。その人のお財布に見合ったものが幾らでもありますから、そちらを買えば良いだけです。

今の時代って、こう言う呆れた客にも企業としては「お役に立てませんで申し訳ございません」と言うしかないのがおかしいです。内心「買わんで良い!むしろ売りたくない」と思っても。

「お客様は神様」という時代は既に終わって、購入者は「その企業が好き」とか、「製品が好き」とか、「その企業を応援したい」とかで購入するというお客様がかなり出てきている時代だと思うのです。それは製品を媒介とした生産者と購入者のイーブンな関係だと思うのですが、今でも前時代的な「お客様は神様」を押し付けてくる「客」が一定数いるのは悩ましい限りです。

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