この冬のドラマはNHKの『大奥』の一人勝ちだったような。
昨日はその『大奥』がついに最終回でした。
このドラマは面白かったです。過去に民放でドラマ化されていますが、よりパワーアップしたような。お衣装の豪華絢爛な事、セットの素晴らしさなど、時代劇を制作できる体制が整っているNHKだからできた作品かもしれません。
大奥の始まりを描いた家光編、絢爛豪華な中に哀しみと狂気を見せた綱吉編、全体を網羅し、改革を次々と繰り出す吉宗編と、どの時代の物語もそれぞれ良かったです。
このドラマのキャスティングは絶妙で、出演した役者さんは皆、株を上げたのではないでしょうか。特に、私が驚いたのは家光編の福士蒼汰さん。ドラマを見るまでは、民放のドラマでは演技派と言われる堺雅人さんが演じた万里小路有功を福士蒼汰さんかぁ、大丈夫なのか、くらいに思っていたのに、蓋を開けたら素晴らしかった。『あまちゃん』以来の代表作になるのでは。この人は今まで一体どこで何をしていたのだろうと言うくらい役に恵まれなかったのだと思いました。有功はぴったりでした。このキャスティングをした人、お目が高い。家光役の堀田真由さんも大躍進なのでは。
綱吉編はやはりなんと言っても仲里依紗さんでしょう。もう、全て持って行ってしまう程の熱演でした。
家光編の斉藤由貴さん、吉宗編の貫地谷しほりさんなど脇を固める人々も上手な役者さんを揃えて、見応えがありました。家重役の三浦透子さんも熱演でした。映画『ドライブ・マイ・カー』で注目されて以来、話題作には軒並み出演されているような。この頃よく色々なドラマで見かけます。こういう話題の人を持ってくるのもキャスティングのうまさですね。
とにかく満足度の高いドラマでした。秋に続編があるようなので、そちらも楽しみです。
