22日(水)に二の酉前夜祭に行った後、思いの外早く済んだので新宿から竹橋にある東京国立近代美術館へ行きました。12月3日(日)まで「生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ」が開催中でして、それを見る為です。
この展覧会は巡回展でして富山、青森ときて最後が東京です。テレビで青森の展示会の情報を見た時は、これは青森まで行かなくてはならないのか、と思っていたら東京に巡回すると言う事でホッとすると共に楽しみにしていました。
構成は以下の通り。
プロローグ
第1章 東京の青森人
第2章 暮らし・信仰・風土 富山・福光
第3章 東京/青森の国際人
第4章 生き続けるムナカタ・イメージ
棟方志功装画本
資料 Materials
写真 Photos
作品106点(内、前期後期での架け替えが16点) 、資料としての雑誌や書籍105点、作品提供した製品38点、写真5点とかなりのボリュームがありました。
ほとんどの作品は写真撮影が可能な為、来場者は盛大に撮影していました。
棟方志功と言うビッグネームはずっと知ってはいたものの、今回こうしてまとまった物を見るのは初めてです。棟方志功 氏は世に出るのが早いアーティストだったのだと初めて知りました。板を舐める様に掘り進める作業風景があまりにも有名ですが、早い時期から作風が明確なので作品が多い様に感じました。やはり仏教の菩薩や羅漢(?)などがぐっと来ます。キリスト教の十二使徒の屏風と言うのも面白い。菩薩像は土着の信仰や太古の息吹を感じさせる福々しさがあり、とても魅力的です。
氏は自画像も好きだったようで、色々な作品で氏の自画像が入っています。「世界のムナカタ」と呼ばれるととても慇懃な感じですが、どちらかと言うとご本人はお茶目な面を持ち合わせている田舎のおじさん風だったのでは、と感じました。
展示数が多く、充実した展覧会でした。