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旅は道連れ世は情け 「版画家たちの世界旅行」展

今日は東京郊外に位置する町田市にある町田市立国際版画美術館へ9月24日(日)まで開催中の「版画家たちの世界旅行」展に行きました。


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町田って、私の住む埼玉県蕨市からはちょっと遠くて、電車で1時間くらい、町田駅から美術館まで徒歩で20分くらいありました。公園の中にある美術館です。

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「版画家たちの世界旅行」展は西洋の版画家たちが旅を通じて作品のインスピレーションを得て来たことから、様々な作品の中から旅や移動に関する作品を集めて展示したものです。

構成は以下の通り。

第1章  :  イタリアを目指す旅

第2章  :  「オリエント」をめぐる旅

第3章  :  「絵になる風景」を発見する旅

第4章  :  都市に集う芸術家の旅

第5章  :  現代の「旅する芸術家」

 

あの〜、のっけから驚きました。最初に展示されているのは、はんとP・ブリューゲル(父) が原画を描いた版画が3点。え〜、聞いてないよぉ!的な驚きがありました。私、ブリューゲル(父)は大好物なんです!! そうなのよ、ブリューゲル(父)も若い頃、イタリアへ絵の修行の為の旅行をしていて、その後の作品の風景にイタリアで見たであろう風景が登場したりするのです。風景の中の隅っこに悔い改めたマグダラが描かれている作品で、こういうのはやっぱりブリューゲルっぽい。3点のうちではこれが1番好きです。あとは帆船と軍艦、これもブリューゲルのお得意な対象物、あとは本人ではない人が人物を後から書き加えた風景作品の3点。この時代、やっぱり版画は普及率という面では、一般の人が手に取りやすかったのでしょうね。

ブリューゲルに限らず、見ていくとルーベンス、カナレット、ユベール・ロベール、カミーユ・コロー、ホイッスラー、ドラクロワ、ゴーガン、ウィリアム・ターナー、ジョン・コンスタブル、フラゴナール、ドービニー、ドーミエピサロ、ルベール、ヴァロットン、モンドリアン、クリスト、長谷川潔などなど、有名どころの画家たちの作品がてんこ盛り状態でした。「世界旅行」と銘打っているので、日本代表として北斎や広重も何枚かあったら良かったなと思います。山下清も僅かながら版画作品あるし。いずれにしろ見所満載で楽しい展覧会でした。所々、撮影可能な作品もあり、それも嬉しい点です。


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人間というのは旅をしたい生き物なんだなとつくづく感じました。その時代ごとに旅のブームがあり、ルネッサンスを見るためにイタリアを目指し、ヨーロッパではない他の場所としてのオリエントを目指し、汽車が登場すれば汽車に乗り、遠いタヒチへ行ったり日本へ行ったり、新しいものを見るために人は移動を繰り返します。「旅は心の洗濯」とはよく言ったものです。

版画作品なので、割とサイズが小さく、何点も展示されるのも利点で、たくさん見られます。当初、何故、町田市立なのに「国際」版画美術館なのかと思いましたが、西洋の作品も収蔵していますよという事らしいです。

本日は丁度、有名な美術評論家による特別講演会をやっていたのですが、事前登録制の為、参加できませんでした。もっと早くに知っていれば登録したのに。

こちらの美術館にはミュージアム・カフェではなく、喫茶店けやきがありまして、昭和レトロな店内とメニューでくつろげます。平日だと日替わりランチがありますが、本日は祝日の為、ランチメニューの中からグリルサンドを注文。アイスコーヒー付きにしてもらい900円でした。本日のグリルサンドは具材がチキンとの事で、こちらもメニューが変わるのかもしれませんが美味しく頂きました。アイスコーヒーも美味しかった上に、可愛いグラスで登場。とにかく和めます。


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今回の展覧会は入場料が大人800円です。この美術館では資料が閲覧できるコーナーや、常設展、版画を実際に体験できるお部屋もあります。ミュージアム・ショップでは開催中の企画展の他、収蔵している作品のポストカードや図録、美術書、オリジナルのトートバッグやお菓子など、色々販売しています。ポストカードが安くて、普通サイズは70円、長いサイズは120円です。企画展とは関係ないのですが棟方志功のとケイト・グリーナウェイのを1枚ずつ購入しました。

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帰りは公園の中にを散策。芹が谷公園は巨大なオブジェの噴水があり、水路では子供達が水遊びに興じていました。高台になっているあたりは子供のアスレチック施設があるようで、子供にとっては楽しい公園です。お弁当を持ってゆっくり遊びに行くのも良い場所です。

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