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甘い生活を目指しています。

脚本家 山田太一さん死去

脚本家の山田太一さんの訃報のニュースで入ってきました。ちょっと驚きましたが、お年を考えると納得でしょうか。現在100歳でもお元気な方もいますが、大体90歳前後でお亡くなりになる事が多い気がします。

15年くらい前、私には「是非お会いしたい2大爺さん」と言うのがありました。「お会いしたい」と言っても、講演会を聴きに行くとかサイン会に参加するとかのレベルで良くて、一緒にお食事をするとか、1対1で談話するとかではありません。同じ空間にいて直接動いているところが見られてお話が聞けるとかでいいのです。

2大爺さんは詩人の谷川俊太郎さんと脚本家の山田太一さんで、当時十分爺さんで早くしないと実物を見る事がなくなりそうだなと思っていたわけです。

幸い谷川俊太郎さんはスヌーピーの本の訳者として日本発売何十周年記念のトークショーがあり、応募したら当選したので実物を拝見できました。山田太一さんは脚本家なので新作でも映画でないとトークショーとかも無さそうで、お会いできないのかなとは思ってはいたのです。

山田太一さんは私の一番好きな脚本家です。今回の訃報で一般の人のインタビューで、「ふぞろいの林檎たち」を挙げる人が多かったのですが、私的には「想い出づくり」でやられてしまいました。しかも平日の午後にやっていた再放送をたまたま見て。老夫婦を描いた「ながらえば」などのNHK作品も良かった。

物凄い事件が起きるわけではないものの、日常の中で当人にはかなり大きな出来事だったりを淡々と描いていくのが特徴かと思います。家族の話がその時代時代で展開されます。全体的には人間の優しさみたいなもの、なんとかなるであろう未来が感じられるのが良いです。

人間の寿命には限りがあるので、いつかは誰もがその生を終えるわけですが、一時代を築いた人物が亡くなるのは寂しいものです。

ご冥福をお祈り致します。

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