ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

遅まきながらドラマ「セカンドバージン」

遅まきながらドラマ「セカンドバージン」を再放送で毎週楽しみに見ていたが、昨夜深夜というか今朝早朝で終了。
 
夜10時からのオン・エア当時から話題になっていたようで、いつの間にか映画化もされていたドラマだったものの、私としては全く興味も無かったドラマでした。ドラマの予告で息子ほど年下の男と恋に落ちるキャリア・ウーマンの話ということで、別段新しい感じもなく、シナリオ・ライターの大石静というライターにもあまり興味なく、もちろんベテランでヒット作も沢山ある方なのは知ってはいたものの関心外だったし、なによりどうにも主演の鈴木京香が美人だけれどあまり好きではなく、見てみようという気になれないドラマだったのです。
 
今回、深夜で再放送ということで見てみようと思ったのは、現在オン・エア中の「蜜の味」という大石静さんのドラマがドロドロと面白く、それで関心を持って見てみたのでした。
 
色々と納得のいかない点はあるものの、見始めたら面白く、毎週深夜に2本ずつ見てしまいました。3話目だったか、1話見逃してしまったものの、あとは全部見たので、ストーリィ的にはきちんとフォローできているはず。
 
ヒロインの中村るいはバリバリのキャリア・ウーマンで、仕事一筋の出来る女。そんな彼女の影の部分として20歳の時に産んだ息子がいて、その息子との関係がしっくりいっていないこと。でも、バリバリの出来る女がうっかり20歳で子供を産んでいるということ自体、ありえない気がします。そんなうっかりした女が仕事で頭角を現すとも思えない。また、その息子が愛情不足か、いかにもダメな奴で、ママの愛を求めて母ほどの年齢の女と付き合っているにも関わらず、母であるるいと若い愛人のことはなじるあたりは、あまりにもよくある展開。
 
相手役の元金融庁出のエリート鈴木行も不思議な設定で、お葬式のシーンにも家族らしき人は一人もきておらず、妻の身内だけが並んでいたし、拘置所から出所した後も、頼るところは妻かるいしか居ないみたいで、田舎の親とかは出てこない。ま、るいと行の愛の物語、そこに妻万理江を加えた三角関係のお話を際立たせようとすると、そんな周りのことはどうでもいいのでしょう。
 
そして最後は行はシンガポールでマフィアに射殺されてしまうわけで、偶然シンガポールに出張していたるいに見取られるという、偶然が偶然を呼ぶ展開。行と万理江が引っ越した先のご近所がるいの家だったり、なんともご都合主義的ではあるのです。
 
そして、1話目・2話目と見ていて、鈴木行にるいが惹かれていくのが納得いかず、鈴木行役の長谷川博己だからかな、という気もしていたのですが、回を重ねるごとに、まあそういう話で、と徐々になじんでいきました。これがもっと色っぽい俳優だと、ヒモに見えちゃいそうですよね。
 
このドラマの見所の一つは浮気をされる妻の側のドロドロした感情の表現のすごさで、それは「蜜の味」にも共通しているようです。ということは、このライターのドラマは浮気されたほうのドロドロとした表現を得意としているということでしょうか。万理江役の深田恭子が怖い。どちらかというとフワァ~とした感じで天然ぽいイメージの女優さんだったのですが、このドラマでは回を追うごとに変貌。最初は若い世間知らずの可愛い奥さんという感じだったのですが、鬼に変わっていくあたりが女の怖さをよく表現していると思います。出てくると怖いもの。
 
苦手だった鈴木京香もすごくて、40代の何年かにわたる話で、この人美人女優なのにいいのかしら、と思うほど、顔のシワやたるみまで映ってしまっていて、こちらが心配してしまいます。ウェストは細いしすらっとしている体系だけれど、加齢による顔のたるみやシワは隠しようがないというか、隠そうと思えば今の技術ではどうにでもかると思うので、あえて役作りとしてだしているのか、もしそうならなかなか根性のある女優さんです。
 
イメージ 1
いろいろとオヤッということはあるものの、相対的には面白く拝見いたしました。これからは「蜜の味」のドロドロをしばし楽しもうと思います。