大スターで俳優の高倉健さんが亡くなっていたのだとか。今日、ニュースを見て驚きました。つい先日、テレビで放送した映画「あなたへ」を見たばかりです。
そうか、健さんは83歳だったのか。高倉健さんという役者さんは、私が気づいた時には既におじさんの大スターでした。初めて見た時がおじさんだったので、なんだかそのままで、あまり外見の変化も感じられなかったのですが、もう83歳だったのかと、つくづく驚きました。若々しく見えたので。「あたなへ」だって、65歳くらいの役だと思うのですが、あの映画を撮っていた時、80歳くらいだったってことですよね。いや～、驚くほど若く見えます。
今回、訃報に際して、健さんの若かった頃からの写真が出ていましたが、若い頃を知らないので、こういう顔だったのか、と驚きました。若い頃に出ていたやくざっぽい役の映画は見たことが無いのですが、この機会にテレビでやったりするでしょうか。高倉健という俳優にとって、代表作って何になるのかしら ? 私が知っている範囲では、「鉄道員(ぽっぽや)」とか「幸福の黄色いハンカチーフ」とかですかね。「あなたへ」も良かったですね。
中国でも大人気だとかで、チャン・イーモウ監督と組んだ「単騎千里を走る」という映画もありました。あまりいい出来とは私には思えないのですが、そういう映画もあったなと。
もう、健さんの朴訥とした不器用な男の物語の映画は作られることがないのですね。高倉健という俳優は、確実に日本のある一時代の日本男児の姿を体現していたと思います。不器用で、控えめで、責任感が強く、熱い心と優しさをもち、世間の片隅で目立たないけれど堅実に生きていく。その姿はすがすがしいものです。
高倉健さんのご冥福をお祈りいたします。
