ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

電車内の出来事

今朝の通勤電車の中の事。

JR京浜東北線が、王子だったか田端だったか忘れてしまいましたが、駅を出てすぐに電車が急停車しました。すごい勢いだったので、電車に乗ったばかりで、どこにも捕まっていなかった人は、結構よろけていました。

電車は、そこそこ混んでいる位で、座席の前に1列に並んでいる位で、いつもより空いていました。

その中で、70歳位か、年配の女性が、よろけた拍子に高校生が床に置いていた大きなスポーツ・バッグに足を取られて転んでしまったのですが、急停車で勢いがついていた為、吹っ飛ぶような感じで床に叩きつけられました。すぐ起きられなくて、周りに立っていた男性たちが2~3人で助け起こしていました。女性は腰をしたたか打ってしまったようでした。一番手助けしていた50代後半の男性が、「誰か代わって上げてください」と、座席に呼びかけました。

その時、座席に座っていたのは、通路の両側とも1人を除いて全員男性でした。座席は片側7人がけですから、座っていたのは14人。うち中年の女性が1人。13人は20代から60代の男性たちで、大半はサラリーマンらしき人々でした。

倒れた女性の為に、席を代わってと依頼する男性の声に、誰も応える事なく、しばらく過ぎました。男性は、何故か女性の方に向かって、「誰か代わって上げてください」と再度言いました。女性は「エッ、私ですか?」とちょっと躊躇しているようでしたが、彼女以外は全員男性で、誰も申し出ないので、納得いかないらしく動きません。やがて、その隣に座っていた50代らしいガタイのいい男性が申し出て、席を譲り、一件落着。

その男性も、「どうして誰も申し出ないんだよ。仕方ないなぁ。こっち向いて言ってるしなぁ」みたいな感じでした。

転んでしまった女性は、代わってくれた男性、手助けしてくれた男性にすごく御礼を言っていました。「幸い頭を打たなくて良かった」と言っていたので、不幸中の幸いです。

それにしても、男性が老いも若きも揃っていたのに、あまり人を助けないんですね。外国人旅行者が、「日本人はみな礼儀正しくてフレンドリー。困っているとすぐに助けてくれる」と旅行記などで言っていますが、それはいったい日本の何処の話でしょうか?少なくとも東京じゃないですよね。

東京は人に余裕がないせいか、あまり他人に親切な土地柄では無いようです。電車に乗ったら、転ばないように、とにかく何処かにつかまりましょう。