ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

靴を嫁に出す

ずっとサイズの合う人を探していたのですが、ついにサイズの合う人が見つかりまして、友人が貰ってくれると言うので、履かずに残されていた母の靴を嫁に出しました。

母が入院する10ヶ月前位に、たまたまデパートで見かけて、素敵な靴だったのでプレゼントしました。母はお出かけの時に履くからと、しまいました。しかし、母は滅多にお出かけする場所がなかったのと、その後すぐに父が倒れて入院し、行く場所と言えば病院ばかりと言う状況になっていました。

そして、その靴を一度も履かないうちに自身も入院し、そのまま帰らぬ人になりました。

生家には薄紙に丁寧に包まれて箱に入った靴が残されていました。母の二人の姉にも、足のサイズを確認したものの、一人は大き過ぎ、一人は小さ過ぎて合いません。我が家でも、妹には小さ過ぎ、私には大き過ぎてサイズが合わず、ずっと箱に入ったまま、静かに休んでいました。

この度、友人のSさんがサイズが合う事が分かり、靴の写真を見せたところ、貰ってくれる運びとなりました。

丁寧に履いてくれそうな人に貰ってもらえて良かったです。

この靴はイギリス製で靴裏まで皮が使用されています。本体は柔らかい皮で、ヒールが低いスリッポンです。

友人に渡す為、生家から前回帰省した際に持ってきたのですが、妹が見たいと言うので、箱を開けて見せたところ、「あげるって言っちゃった後に止めますって言うのも嫌だよね。靴先にティッシュでも詰めて自分で履けばいいのに。これはあげるのが勿体無い位にいい靴だよ」と言っておりました。

でも、サイズが合わないし。靴でサイズが1.5㎝も違うと、歩けないし。

ただ置いておいても革製品は退化するので、誰かに使ってもらうのが靴の為にも良いと思うのです、貰い手が付いて良かったです。

自分で使えない物を貰ってくれる人は有難い存在です。物はその物本来の働きをしてこそ幸せですから。

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