ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

細川庭園

先日、美術展に目白にある永青文庫を訪れた際、細川庭園に寄りました。

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永青文庫は2度目の訪問だったのですが、前回は細川庭園の存在すら気付きませんでした。路面電車の駅から住宅街を通って、何やら長い塀が続くな、植木の手入れかな、みたいな所の脇を通ったのに気付きませんでした。

今回、永青文庫に繋がる坂の手前の門が開いていて、お茶席でお茶とお菓子が頂ける旨を書いた案内板が出ていたので、門の中を覗いてみたら、なんとそこには日本庭園。美術展を見た後に寄りましょう、と脚を早めました。

永青文庫から庭園に降りる事が出来ました。位置的に永青文庫は高台の上にあり、その下に細川庭園が広がっています。

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日本庭園ですから真ん中にどーんと池。その周りを回遊出来るようになっています。規模はそんなに大きくありませんが、日本庭園の魅力はたっぷり。お庭を見ると和みます。今の時期、紅葉が始まっています。

背中に永青文庫を背負って右側に「松聲閣 ( しょうせいかく ) 」と言う建物があります。集会所としてお借り出来るようで、その日も何やらやっていました。

受付でお茶の注文と支払いをして、その脇の廊下を進むと、お茶を頂けるお部屋があります。ここは窓から細川庭園の池を望む風景が見えます。特等席です。椅子席とお座布団の席があります。

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先に覗いた時、年配のご夫婦が椅子席で景色を楽しんでいました。私が注文を済ませて部屋に入ったのと入れ違いで、出ていかれました。椅子席がいいかと思ったのですが、試しにお座布団へ座ってみたら、なんとそこが最良の席でした。

そこに座ってお庭を楽しんでいると、抹茶とお菓子を係りの方が運んできました。

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お菓子は「加勢以多 (かせいた) 」と言うお菓子で、細川家では幕府に納めていた伝統菓子ながら、長い間作られず、平成になってから復刻したものだそうです。当時の細川家は熊本藩で、ポルトガルから伝来したお菓子がモデルらしいです。

このお菓子、ウェハースの様な板状の間に杏ジャムみたいなゼリーみたいな甘みのものが挟んであります。抹茶と加勢以多2つで500円で頂けます。

暫く、お部屋もお庭の眺めも独り占めしていたのですが、70歳前後と20代の女性2人連れがやって来ました。年配の女性はこのお菓子の事も、熊本の事もよくご存知で、細川家ファンなのか、お茶をやっているとか歌をやっているとかの方かもしれません。2人の会話を聞くともなく聞いていました。

「松聲閣」には展望所があるようです。一度、花の季節にでも伺ってみたいと思います。

都会の住宅街のど真ん中に、突然こんな風光明媚な日本庭園があるとは思いもしませんでした。なかなか永青文庫の辺りに行く用事が無いのですが、次回、永青文庫に行く際はもっと早い時間に訪れて、細川庭園も堪能したいと思います。