ama-ama Life

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テルミン

Google のロゴに巨大なシンセサイザーが登場。 「???」と思っていたら、ロバート・モーグ生誕78周年ですって。
 
ロバート・モーグって、あら私この人知っている ! とちょっとビックリ。シンセサイザーの発明者でしょ。
 
実は5月21日(月) に「テルミン」というドキュメンタリー映画でこの人を見たばかりでした。図書館のDVDコーナーにあったので、映画だと思って借りてきたのですが、ドキュメンタリー映画でした。サンダンス・フィルム・フェスティバルで「ベスト・ドキュメンタリー賞」、サンフランシスコ・フィルム・フェスティバルで「ゴールデンゲート賞」を受賞しています。
 
内容は、ロシアの楽器にテルミンという世界初の電子楽器があるのですが、それを開発したのがテルミン博士でして、テルミンを世に知らしめて普及させようと博士自ら演奏家と供に演奏して、カーネギー・ホールでの公演を成功させたりしています。博士はテルミン以外の電子楽器の開発も行っていて、ニュー・ヨークに住居を与えられていたのですが、ある日突然ロシア人に拉致されてしまいます。その後、博士の行方は何十年も分かりません。しかしテルミンの不思議な音色は色々な人をとりこにし、映画の効果音としても大活躍。
 
インタビューを受けているうちの一人としてロバート・モーグが出ていて、子どもの頃テルミンの作り方が雑誌に出ており、一つ作ったら、さらに良いものをといくつも作ってしまい、ある日学校でそれを見せたら、いつもは褒めたりしない先生に大絶賛され、その経験が後にシンセサイザーを生み出す原動力になったのだとか。愛しそうにテルミンについて語っていました。
 
拉致されたテルミン博士は当時のソ連KGBの監視下で嘘発見器の開発を行ったり、電子楽器の開発を行ったりもしていました。結構高齢になるまで、監視下に置かれ、開放されてから音楽院の院長として勤めたりしていました。最後に一時期は恋愛関係にあった有名なテルミン奏者のクララ・ロックモアに会いにアメリカを訪ね、かつて住んでいたニュー・ヨークを歩く姿が捉えられていますが、すっかり年をとってしまって、いったいどんな気分で自分が活躍していたアメリカの地を訪れたのでしょうか。「ロシアのエジソン」と呼ばれた天才科学者であったテルミン博士の天才ゆえにたどった奇妙な生涯のお話です。
 
テルミンがいかに魅力的な楽器であるかを色々な人が語っていて、ビーチ・ボーイズブライアン・ウィルソンも絶賛。大ヒット曲「グツド・ヴァイブレーション」にテルミンを使っているのだとか。
 
テルミンという楽器がこんなにもメジャーであったとは驚きです。この映画を見てみようと思ったのも、先日の「熱狂の日」音楽祭でマトリョーミンという、マトリョーシカの中に小さくしたテルミンを入れたという変わった楽器を見たからなのです。
 
電子音楽というところからスタートしてシンセサイザーに繋がっている、というのは納得ですね。テルミンになじみがなくてもシンセサイザーなら結構なじんでる気がします。