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東京医大茨城センター 保険医療機関の指定取り消し

昨日ニュースを見ていて非常に驚いたのは、東京医大茨城センターで診療報酬の割り増し請求があり、厚生労働省が保健医療機関の指定を12月1日付けで取り消すことに成ったというもの。その結果、この病院で12月1日以降診察してもらうと、公的保険が使えず、全額患者負担になるのだとか。
 
ヘンじゃないですか ? 患者さんは悪くないのに、一方的に被害を被るのが患者だとは。診療報酬の不正申請をした病院が明らかに悪いわけで、その分の金額の全額返還と罰金を科すのを始め、何らかのペナルティをつけるなどの措置が常識的なところだと思います。規模の大きい、その地域の中核病院であるならば、突然、公的保険が使えなくなってしまっては、困るのは何よりも患者さん。
 
病院の事件で難しいのは、利用者の利益を損なわないように配慮しつつ、その病院を罰する点だと思います。今回の決定は、利用者への配慮が全く無いと思います。厚生労働省も、もっときちんと考えて決定して欲しい。想像するに、地方ですから、東京のようにあっちにもこっちにも大きな病院があるわけではないと思うのです。となると、地域の中核病院の事件とは言うものの、公共性という観点からの配慮は必要ですよね。
 
割り増しして診療報酬を得ようとした病院は、よくありません。しかし、単純に罰するだけでは、地域の人にも迷惑です。茨城県は患者が今までどおり医療を受けられるように関係機関と話し合うそうですが、利用者の不利益にならないようにいい方に話がまとまるといいですね。
 
だって、茨城の話だから・・・ではないんですよ。人ごとではないのです。日本全体で病院があまりない地域って結構あるだろうし、今回のような事件があって、保険医療機関の指定取り消しが普通になってしまうと、結局は割りを食うのは利用者なのですから。個人病院があるから、とか、クリニックがあるから困らないでしょ、と言う方も居るでしょうが、救急医療や重篤な患者の受け入れを個人で経営しているクリニックではやってくれていないことも多いと思います。普段のかかりつけ医ということなら良いのですが、個人経営のクリニックでも十分ですが、もっと深刻な病状の場合、どうしても大きな病院に行くことになります。その時、その病院が過去に事件を起こしていて、保健医療機関の指定を取り消されていたら、どうでしょう ? 保険診療が受けられず、100%診療費を支払うのは、患者としては辛いですよ。そうならない為にも、茨城県には頑張ってもらいたいものです。