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年齢はただの数字

今回の芥川賞受賞者は黒田夏子さんの「「abさんご」に決まりましたね。しかし、作品がこういう作品です、とか、黒田の作風は、とかではなく一番注目されているとしか思えないのが黒田さんが75歳であり、芥川賞受賞者で最年長だということ。
 
黒田さんという作家の方自体知らなくて、今回のこのニュースで初めて知ったのですが、昨年「abさんご」でデビューし、その作品で芥川賞受賞なのだそうです。デビュー自体が74歳の時ということですよ。
 
こうなってくると、もう年齢なんてただの数字意外に何でもないですね。成人の日のニュースでも99歳の大学生の方が紹介されていましたし、年齢というのはただの数字なんですよ、もはや。
 
もう随分前から個人差の時代は来ていたのに、公の所では認めたくないみたいで、そういうポジションにいるのは主に男性なのですが、生物学的年齢が高い人をさんざん差別してきたと思います。現に、今だってそうです。十派一からげとでも言いましょうか、この年齢層だから○○は出来ないだろうとか苦手だろうとか。では若ければいいのかというと、ここでもやっぱり20代だから、○○というようなことですぐに辞めるだろう、とか出来ないだろうとか。「主流」だと思っている人々の差別意識は未だに年齢に対して薄れることはありません。世間一般とずれて成長している人々を認めることで、何かその「主流」だと自分たちで思っている人たちに不利益を与えるんでしょうか ? きっと与えるんでしょうね。20代の若者でも出来ることだったら、高い賃金はらってその「主流」の人たち雇わなくてもいいですものね。60代の年配の方の方が、その分野で詳しいならば、やはり偉そうに場所を占めている「主流」の人である必要はありませんから。
 
でも、もういい加減、一人一人が個人の成長の度合いを認めてもいい時代なのでは、と思います。同じことをやるにしても、あっと言う間に習得できる人も人の倍の時間が必要な人もいます。年齢で、いい悪いや正しい、おかしいなど、決め付けてしまっては、生きる上で息苦しくて仕方が無い。
 
今回、芥川賞を受賞した黒田さんという作家の方には、「おめでとうございます」ということで、出来るだけ長く、元気で執筆を続けていただきたいと思います。今の時代、75歳なんてまだ若いですから。
 
そしてこの国でも一日でも早く、「年齢はただの数字にすぎない」と考える人たちが大半を占めて、年齢による差別を受けなくていいようになったらいいと思います。