ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

「ババァの時代」

私は毎朝、NHK朝ドラの「あまちゃん」を楽しみに見ているのですが、今日の回も笑えました。
 
今日の笑いのポイントは、海女カフェを作るから協力しろと宣言する海女クラブの面々のことを、観光協会と北鉄のいつものメンバーが「女子高生 with 5人のババァでしょ」と始まり、一人一人の特徴をあげつらって、
  ナツばっぱ→頑固で元気なのが堪らない
  かつ枝さん→めがね会計ババァ
  弥生さん→騒音ババァ
  美寿々さん→フェロモンババァ
  漁協の珠子さん→白ババァ
と、言いたい放題。確かに、皆40代以上という年齢設定なので、確かに10代20代からすると「ババァ」なんでしょうが、その発言をしているのが皆40代の男たちで、唯一の20代のヒロシは海女さんたちと仲良しの為、ひとり悪口に参加していないというシーンです。
 
先日、帰省した際に妹とドラマ「35歳の高校生」を見ていました。米倉涼子演じる馬場亜矢子は35歳ながら高校生という設定です。亜矢子が仲良くなったクラスメイトたちは彼女のことを「馬場ちゃん」と呼ぶのですが、彼女のことを良く思っていない連中は「ババァ」と呼びます。
 
それを見ていた妹が、「あ~あ、こっちもヒロインがババァ呼ばわりされているよ。木曜にやっている『ラストシンデレラ』でも、この前の回で不良に絡まれたヒロインがババァって呼ばれていたよ。どっちも涼子だけど、今やババァと呼ばれる年齢の女優じゃなきゃ主演もできないし、視聴率も取れないのではないの。ババァでなきゃ、もうダメな時代なんだよ」と言っていました。確かに、「ラストシンデレラ」では篠原涼子がババァ呼ばわりされる回がありました。このどちらのドラマもヒロインである両涼子はババァ呼ばわりされても抗わず、「おばさん」と自分のことを言っているのは、むしろ大人の余裕を感じます。
 
今の時代、どのドラマも逞しく主演している女優の多くはアラフォーなのでは。20代の若手女優で主演ができる女優さんって、何人もいない気がします。その年代の女優さんが少ないわけでもないと思うのですが、主演を張れるだけのインパクトがある人は、皆30代後半以上のようです。
 
現実の世界でも、若さははかなくて、おばさんの時期というのが大半なんです。期間が長いせいか、おばさんになってしまうと肝が据わって元気いっぱいになってしまう人たちって多いですよね。となると、やはり現代は「ババァの時代」なんですよ。良くも悪くも。しかも、現代の日本では男性ですらおばさん化してきていますから、もう行き着く先は「ババァの時代」でしかないのです。
 
そう思って今日の「あまちゃん」のあのシーンを見てみると、最初から負けっぱなしの男たちのはかない悪あがきに聞こえてきます。いや、良く出来たシナリオですね。