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甘い生活を目指しています。

ワーキング・プアについて考える毎月25日

25日。アルバイトのお給料日です。なんと4回目のお給料日を迎えてしまいました。しかも10月に入ってから、思うように転職活動ができていないどころか、まったく出来ていない状態。
 
通常、お給料日は嬉しいものですが、私にとっては憂鬱な日です。私のアルバイト先には、あと2人、アルバイトの人が居ますが、私たちはお給料を頂くというより、お小遣いを頂いているような感じです。それくらい、金額が少なく、しかも袋に入れて手渡しですよ。
 
私の先輩バイトの女性は8年間、昇給は1円もなかったとのこと。それを聞いた時は驚きました。これでは、とてもじゃないが、私の昇給なんてありえない。3ヶ月の試用期間を過ぎたら、上がったりするのかな、とか思っていたのにとんでもない !! その先輩女性だって、この会社には居なくては回っていかないくらい活躍しているのに、まったく待遇が改善されていないのでは、新参者の私がいくら貢献したところで、まぁムリでしょう。
 
もう一人のバイトの方は、一度同業他社を定年退職をされてから、現在の会社にお勤めらしく、その時の人脈を駆使して、がんがん商品を販売しています。皆が、「もうこの時期では売れないのでは」というものでも、自分が気に入った商品を売りさばいてしまうんですね。この方も会社にはなくては困る方だと思うのですが、待遇はどうなのかしら ? もっとも、この方は、待遇うんぬんではなくて、自分の好きな仕事として、情熱を傾けているようなので、待遇なんてどうでもいいのかもしれません。この方と、先輩女性は、月に14日以内位の勤務になっています。
 
そして、私。つくづく考えましたよ。金額を考えずに仕事内容だけで、気楽にアルバイトに来たものの、生活費を稼がなくてはならない場合、それだけでは成り立たないのが仕事というものです。現在、私がしている仕事の内容では、今の倍の時給をもらってもいいと思います。そのくらいの仕事はしているし。今日も、出張中の職員に代わって、その人の仕事を留守中に片付けておいたので、職能としては問題ないはず。それなのに異様に賃金が安いのは、やはりおかしいです。
 
働いていなくて、貧乏なのは仕方がない、でも、働いているのに貧乏なのはおかしい。雇用保険をもらっていた時の金額の方が、今より金額が良かったというのも何やら笑えません。貯金を使い、どんどん貯金が目減りしていきます。
 
よくニュースで生活保護費の方が、真面目に働くより金額が高くなってしまい、働くのをやめて生活保護を申請する人がいる、というのを聞きますが、現在の最低賃金の設定値が低すぎるから、そんなおかしなことが起こるのです。現代の日本で生活していくのに、1日働いて1万円にも満たない賃金では、とてもじゃないが生活できません。
 
低賃金でバイトやパートを使うというのは、企業の身勝手です。よくバイトやパートは責任感がないとか、仕事ができないと言いますが、一概にそうとは言えず、今の私の職場のようなパターンもあります。各自、仕事に責任を持って取り組んでいるし、自分が居ないと回っていかないことも分かっているのです。低賃金でも責任感の前では働いてしまうものなのです。それは、かつてきっちりと仕事をしてきた人間の癖と言いますか習慣と言いますか、仕事に対する態度であり誇りだから。そこを上手に企業は利用していると思います。あまりにもやり方がずるいのでは。定年退職者や他からの収入があって、やりがいや働きやすさだけを求めて働いている人もいるものの、残念ながら、皆が皆そんないい立場で生きていません。
 
今の日本の労使関係にどちらも歩み寄れる win - win なんて関係があるのかしら、と思います。よっぽと景気のいい業界か、大手でもない限り、企業側 winner - 労働者 loser という構図は変えられないのでは、と思います。
 
転職活動中のバイトというのは、生活費を稼ぎ出すという一点のみかなえられていれば良いと何かで読みましたが、それさえカバーできないとは問題外です。私も生活がかかっているので考え時です。
 
アルバイトやパートはワーキング・プアを生み出す雇用形態だし、今の時代、正社員だ非正規だという分け方自体おかしいし、いっそのこと正社員や非正規というのはもうやめて、アメリカのように労働時間の長さだけでフルタイム、パートタイムという考え方にした方が、納得のいく働き方かもしれません。
 
働いているのに貧しい、というのはもう止めにしたい、とつくづく思う毎月25日です。今いる場所で賃金がどうしても上がらないなら、他に活路を見出さないと、と思っています。