ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

古い家

私の故郷に、もう何年も誰も住んでいないと思われる家がありました。そこは駅からも近く、かなり広い庭があり、季節ごとに花が咲いていました。家は平屋ですが、敷地の周りをブロック塀で囲った、昭和時代に立てられたらしい家でした。
 
ものすごく気になっていました。あの家をリフォームして住むとしたら、いったいいくら位で買えるのかしら、とその家の前を通るたびに考えました。父が、入院していた病院に通い始めてから、その家の存在を知ったので、かれこれ6年くらい、その家の前を通るのが楽しみでした。
 
ところが、2週間前にそこを通ってびっくり ! なんとそこはきれいさっぱり何もない平地になっていて「売り地」の看板まで立っていました。そして、平地になったその土地は、家が建っていた時に考えていたよりも、はるかに広い土地でした。ここってこんなに広かったんだ、といささか驚きました。
 
そうか、あの古い家をリフォームして住むという私のちょっとした希望は、いともあっさりと打ち砕かれてしまったのです。
 
それにしても、そこにあるのが普通だと思っているものが突然なくなっていると驚きますね。その同じ通りのさらに南に行った所に、もう1軒、古い空き家があったのですが、そこもある日駐車場になっていた時には驚きました。
 
新築の建売住宅も良いですが、古い日本家屋は造りがしっかりしているので、中だけリフォームすれば十分住める家屋はあると思うのです。これからは、住む人がいなくなってしまった家屋をリフォームして住めるような住宅供給のスタイルが増えていくのではと思います。古いから悪い、ではなく、古くても良い物件は沢山あるはずです。私の希望としては、古くてもいいので自分の自由にリフォームして住める家を持つことです。
 
宝くじ、買わないとダメかしら・・・。