ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

最近知った美しい日本語

時々、耳にする美しい日本語というのが有りまして、初めて聞くもの、それまで気が付かなかったものなどです。
 
最近、「おおっ!」と思ったのは、先日、「古田織部展」へ行った際なのですが、会場で流れていた映像の中で使われていました。古田織部のお弟子さんだったという武将が居まして、その人を祖として始まった上田流という茶道のお手前の様子が流されていました。その中で、お茶を振舞った後、後始末をするのですが、道具を持って片付けに座を2度立ちまして、引き戸の奥に仕舞う為に姿を消します。そして戻ってきて、座り、「お目だるでございました」と言っていました。
 
「お目だる」って、初めて聞きました。目がだるい、という表現に驚きです。つまらないものをお目にかけてしまいましたということだと推測いたします。17世紀にそういう言葉が普通に使われていたのか、茶道の時のみに使われる特別な言葉なのかはわかりませんが、なんと美しい表現か、お客様に対しての心遣いが感じられます。こういうのを聞いてしまうと、日本語はまだまだ綺麗な表現があるなと感じます。
 
もう一つは、朝ドラ「マッサン」の主題歌「麦の唄」の2番の歌詞です。中島みゆき作の歌詞は歌います。
 
大好きな人々 大好きな明け暮れ
新しい「大好き」を あなたと探したい
 
「明け暮れ」ですよ、「明け暮れ」 ! 日常生活のことですよね。それを「明け暮れ」と表現するところが素晴らしい !! 普通に使われている言葉だと思いますが、こうして聞いてみるとじつに美しい。同じことを表現するにしても、「日々の生活」とか「日常生活」とかより、「明け暮れ」の方がはるかに味わい深いです。
 
美しい言葉や表現に出会うとうっとりします。日本語って美しい言葉だったのだなと、見直してしまいます。日々の生活の中で、どんな言葉を使い、どんな表現を使うかによって同じことでも彩が豊かになり、生活も体験も心持もその分豊かになるように思います。
 
人間の一生は、どんなに頑張っても何百年も生きられません。しかも、きちんとしゃべれたり文章が書けたりする期間は生存している間丸々ではないでしょう。だったら、自分の為にも周りの為にも美しい言葉を使うように心がけたいと思います。
 
もっともっと美しい言葉、表現を知りたいと思います。