ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

2015 冬ドラマ総括

季節の変わり目。年度の変わり目。そしてテレビ番組も変わり目です。
 
昨日の、「残念な夫。」で、今期私が見ていたドラマも全て終了。それなのにうっかり、「残念な夫。」最終回を見逃すという残念さ。それにしても、今期は面白いドラマが多かったです。
 
私的に1位は「問題のあるレストラン」ですが、2位は「デート 恋とはどんなものかしら」、3位は「ウロボロス」です。
 
「デート」は毎週大爆笑させてくれました。本当に面白かった。あの破壊力はすごすぎです。「月9」は恋愛モノの枠らしいのですが、最近の「月9」は恋愛モノにかぎらず色々な方向に触手を伸ばしています。「デート」は新感覚恋愛コメディとでも言いましょうか、たしかに恋愛モノと言えなくはないのですが、ヒロインと相手役が真っ向から恋愛を否定。結婚はお互いの利害の一致をみるのが大切、愛だの恋だのはどうでもいい・・・というスタンスで話が進んでいきます。それでも、このドラマは恋愛ドラマなんです。毎回飛び足してくるセリフが中々心に響き、気持ちがいい。依子の長台詞も歯切れがよく立て板に水。対する巧の台詞も、リズムが一緒で聞いていて気持ちがいい。さすが、シナリオが、「リーガル・ハイ」のライターさんです。
 
一躍、「高等遊民」という言葉を流行らせたニートの巧ですが、彼は外に出てお金を稼がないけれど、家事育児を受け持つ気持ちがあり、彼自身は本やDVDを買う程度で月にいくらもお金がかからないので、依存させてくれる女性を求めているのですが、私は別にイヤじゃないですね。女性がしっかり稼げる人であれば、男性が主夫になるのもありだと思います。女性の場合は、外に出て稼がなくても主婦になるという道があるのに、21世紀になっても日本では主夫は否定されがちなのは男性にとって気の毒としか思えません。だいたい、夫婦なんてお互いがよければ何でもよいわけで、妻が外で働き、夫が家庭を支えるのでもかまわないと思います。現代の日本って、働く女性も行きづらいけれど、男性にとっても選択の幅が狭くて、それはそれで生きづらいですよね。そんなことを、毎週大爆笑しながらツラツラと考えつつ見たドラマでした。
 
3位の「ウロボロス」は、とにかく切なかった。もともとマンガなのだそうで、非現実的な設定ですが、主演の2人がとても役に合っていて良かったです。警察官になったイクオはいいけど、ヤクザになった竜哉は後戻りができない状況に自分を追い込んで、復讐のためだけに生きているんですね。もちろんイクオもそうなんでしょうが、警察官なので、復讐を遂げた後、やり直しがききそうです。結果は悲しいことになってしまうのですが、家族に捨てられて、唯一愛情を向けてくれた大人であった先生を恋い慕うのは、まるでヒヨコが卵の殻から出て初めて見たものを親として着いて歩くのと似た感じかと思います。そのくらい捨てられた彼らは孤独で愛を求めていたということなんでしょう。同じように復讐を誓った竜哉とイクオですが、先生に対する気持ちはいささか質が違うようで、イクオが子供が親を慕うような気持ちであるのに対して、竜哉は一人の男が女を愛するような気持ちを持っていたようです。思い出のシーンに流れる劇中歌が切なくて透明感があってとてもドラマに合っていて良かったです。エンディングの曲も、嵐ですが、かっこいい曲でドラマにぴったり。また、竜哉とイクオ役の子役が、なんだか大人になったところの2人に雰囲気がそっくりで、そこも良かった。ただ、先生役は他の女優さんの方が良かったです。
 
そして、まったく期待していなかったのに蓋を開けたら面白かったので、ダークホースというところなのが、「ゴーストライター」。二人の対照的な女のお話で、書けなくなってしまった人気作家と、彼女のゴーストライターを勤めた作家志望の彼女のファンの女性。展開も速く、風景も美しく、とても面白かったです。
 
今期は、脚本家にいい人がそろったなという感じでした。当初、期待されていたドラマは、まぁ悪くはないが、そこまで良いかしら ? という感じでした。いや、面白いんですけど、でも、ちょっと。
 
NHKで放送された2本も良いできでした。「全力離婚相談」と「限界集落株式会社」は面白く見ました。
 
最終回があまりにも突然の展開に驚いた「相棒」ですが、もしかして本当に全面的最終回だったのでしょうか ? ちょっとショックです。しばらく休んで、万全の体制での復活があるのでしょうか ?
 
4月からのドラマも楽しみです。毎日、平凡に生きていても、こんなに楽しいドラマがあれば、結構頑張って毎日乗り切っていけそうです。