ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

窓辺の父

今日、12:00頃、父がお世話になっているホームを訪ねたら、調度お昼ご飯を食べているところでした。

最近、父は廊下の外れのサッシの所で、じっと外を見ている事が多いそうです。外はバスが通る道路が見え、自動車がせわしなく通ります。近くにショッピング・モールが出来、道路整備が進み、新たな信号が出来てから、交通量が増えました。

ホームの職員の方が、「お家に帰りたいみたいです」と言っていましたが、私の推察は別でして、父は川に行きたいのかと思い、父に尋ねたところ、「利根川に釣りに行きたい」そうです。

あぁ、やっぱり。その通りをずっと北に行くと利根川なのです。父の趣味は釣りで、新年の挨拶を家族にするより先に川に挨拶に行っていたほど。

現在、車椅子に乗っている父を、流石に利根川に釣り連れて行く事は出来ません。

そこで、涼しくなる頃、釣堀にでも行きましょうと言っています。その釣堀は以前、一度父を連れて行った事があるのですが、車で30分位で行けるので、割と気楽に行けるのです。

今日は新しくなったバスルートを走るバスで駅まで帰ろうと、ホームより少し南にあるバス停からバスに乗りました。ホームが見えるのですが、窓辺で道路を見ている父の姿がバスの車窓から見えました。何処かへ行きたいのに何処へも行けない囚われ人のように、少し寂しそうに見えました。

秋になったら、本当に父を釣りに連れて行かなくちゃと心に留めます。